フィリップモリス(PM)の株価が一日で15.58%も下落しました。暴落といってもよいレベル。
決算発表があって、タバコの出荷量が減少していることがわかったのですが、そのことが売られる原因になったのでしょうか?
ほかにも、加熱式タバコのアイコスの日本での売上成長が鈍化していることも原因のひとつのようです。
でも、ここまでPM(フィリップモリス)が売られるほど出荷量が減少しているわけでもない気がするのですが…。
※この記事は2018年4月に書いたものですが、その後もタバコ株(MO、PM、BTI、JT)の株価は下落が続いています。
目次
フィリップモリス(PM)の株価が大幅下落。たばこ出荷量減少が原因か?
2018/4/19までのフィリップモリス(PM)のチャートです。
それにしても、凄まじい出来高と大幅下落です!
タバコ株全般が軟調な推移
2018年になってからは、PMもそうですが、アルトリアグループ(MO)やブリティッシュアメリカン(BTI)、JT(日本たばこ産業)のどれもが株価は軟調な推移です。
有名な投資本であるジェレミー・シーゲルの株式投資の未来には、フィリップモリスのリターンの凄さについて書かれています。
簡単に説明すると、タバコ株というのは訴訟問題などの問題もあるために不人気銘柄で株価が低迷していたにもかかわらず、配当金を再投資させ続けた場合のリターンは驚くほど高かったという過去のデータが紹介されているのです。
株式投資の未来のデータはあくまでも過去のことなので、今後も同じことが繰り返されるかどうかはわかりません。
ただ、私はフィリップモリスを初めとするタバコ株を現時点で売却するつもりもないですし、まだ下落するのであれば、買い増しするつもりですが、まだ買値より高いので積極的に買い増ししていこうとは思えないので、もうしばらくは様子見です。
最近の軟調な株価推移で、タバコ株を保有することに不安をおぼえる人もいるかもしれませんが、私はフィリップモリスの潤沢なキャッシュフローを見ると、保有することに不安もありません。
保有継続することで、最終的に報われる投資になるのか、失敗に終わるかはわかりませんが、確固たる信念をもって臨んだ投資であれば、失敗しても素直に受け入れられます。
2019年9月フィリップモリスの株価はどうなった?
約1年半前の2018/4のPM(フィリップモリス)の株価は1日で15%以上も暴落しましたけど、今はさらに株価は下落しています。
2017/11から2019/9のPM(フィリップモリス)のチャートです。
2018年末は世界同時株安みたいな状況だったので、ほとんどの銘柄が下落しました。
でも、その反動で2019年は年初からわりと好調だったんですけどね。
8月にフィリップモリスがMO(アルトリア)と合併について協議中だとのニュースが流れてからは再び下落傾向にあります。
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2018/4の時点では生活必需品は全般的に軟調な株価推移だったが…
タバコ株だけでなく、生活必需品銘柄は全般的に株価が冴えません。
P&Gやキンバリークラーク(KMB)、コカ・コーラ(KO)、コルゲート・パルモリブ(CL)、ゼネラルミルズ(GIS)、ウォルマート(WMT)など、どれも年初来でマイナスリターンです。
これらの企業はゆっくりとしか成長しませんから、増配率も低いです。
成長率が低いということは、株価の大幅上昇も期待できないですし、保有していてもつまらないです。
青:PG、緑:UL、赤:S&P500
この記事を書いて1か月も経たないうちに、PGの株価が反発しました。
そして、2019/9現在で上場来高値を更新しています!
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でも、米国株投資はこのつまらない企業に投資して配当金を再投資させる投資法を続けていきます。本当に配当金を再投資させていく投資法が今でも有効なのかが知りたいですから。
それにしても今年の米国株ポートフォリオは全般的に軟調です。
保有株のうち、年初来でプラスリターンな銘柄ってあまりないような気がしてます。ビザ(V)、マスターカード(MA)、ロッキード・マーチン(LMT)、ナイキ(NKE)ぐらいでしょうか。
心の平穏を保つためにも、ある程度は業績の伸びがそれなりに期待できる銘柄にも投資している方がいいのかもしれませんね。
その後もLMTやV、MA、NKEといった企業の株価は好調で、2019/9時点での株価は最高値付近にあります!!
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[最終更新日]: 2020/02/07