豊かな老後を過ごすために必要なのは、健康維持と家族や友人を除いて考えるとやっぱりお金ですよね?
老後資金はできれば年金に頼らずに準備したいと考えていて、配当金だけで夫婦二人の生活ができれば理想的だし、そこを目標としています。
インカムゲインで生活をするには投資資金もかなり必要となるけれど、何としても実現させたい。
仮に配当金のみでの生活は無理にしても、そこそこの配当金があれば年金の足しには十分になりますし、余裕をもった暮らしができるわけです。
今は65歳から年金受給できますけど、つい先日も厚生労働省は会社員らが入る厚生年金について、一定額以上の収入などがある場合、70歳以上も加入して保険料の支払いを義務付ける検討に入るというニュースがありました。
こういうニュースを見ると、年金の受給資格年齢がどんどん上がってしまい、本当に年金がもらえるのかどうかすらも怪しいと思ってしまいます。
だから、やっぱり年金をアテにしないためにも受取配当金は多いに越したことはない。
そこで重要なのは、配当金生活のためのポートフォリオです。
将来の受取配当金を最大化するべく、よく考えた上でポートフォリオを構築しなければなりません。
インカムゲインを増やそうと思うと、配当金の再投資は非常に重要です。
その理由は下記の記事に書いてます。
関連記事:配当金再投資で配当金を継続的に増やそう
高いリターンは期待できないけれども、景気に左右されにくくディフェンシブ株といわれる生活必需品銘柄をある一定以上は保有して、配当金生活に臨みたいです。
目次
老後資金を株式投資で運用するためのポートフォリオ
老後を迎えるまでは20年程あるので、現時点ではかなりリスクをとった運用(株式がほとんど)をしています。
老後資金運用の柱は米国株の連続増配企業への投資です。とはいっても、今のところは日本株の割合がほとんどですが。
連続増配企業に投資するのは理由があります。
以前の記事にも色々と書いたとは思うけれども、連続増配企業はそこそこ割安な時に投資できれば、あとは毎年のように企業が勝手に増配を繰り返してくれるのです。
あまりにも割高な時に投資してしまうと、投資資金を配当金で回収するまでに非常に長い期間がかかるので、なるべくなら避けたいです。
あとは企業の業績を定期的に見守ること。倒産するような企業には投資しないこと。
そういった意味でも連続増配記録を数十年にわたって更新しているような企業への投資は安心できます。
参考にしたいのは、配当貴族指数の構成銘柄です。
関連記事 S&P500配当貴族指数の構成銘柄と増配年数【2019年】
配当貴族指数の構成銘柄は毎年のように見直されているので、定期的にチェックすることをおすすめします。
配当貴族指数に多く採用されている生活必需品セクターのディフェンシブ株
配当貴族指数の構成企業をセクター別に分けてみると、生活必需品セクターが26%を占めます。
生活必需品セクターは好不況にあまり影響されないので、インカムゲイン狙いには最適なのです。会社の規模が大きくて急成長はもう期待できないので、高配当の企業も多いです。
関連記事:生活必需品業界の優良企業
XLP(Consumer Staples Select Sector SPDR Fund)やバンガードのVDCというETFは生活必需品セクターの企業へ投資するものですから、これを参考にしてポートフォリオを構築するのも手ですね。
生活必需品銘柄のETFであるXLPとVDCについて
XLPという生活必需品銘柄で構成されたETFがあります。
XLPの組み入れトップ10
- Procter & Gamble Company
- Coca-Cola Company
- PepsiCo, Inc.
- WalMart Stores, Inc.
- Costco Wholesale Corporation
- Mondelez International, Inc. Class A
- Colgate-Palmolive Company
- Philip Morris International Inc.
- Altria Group, Inc.
- Kimberly-Clark Corporation
さすがに有名企業が名を連ねています。
これらトップ10企業でXLPの約68%を占めています。
この中で私の保有株はP&Gとフィリップ・モリス、アルトリアグループです。
タバコ株は相変わらず低迷しているけれども、P&Gの株価は最近は堅調です。
XLPのその他の組み入れ銘柄
11位以下はこのような企業になります。
- Walgreens Boots Alliance Inc
- Estee Lauder Companies Inc. Class A
- Constellation Brands Inc. Class A
- Sysco Corporation
- General Mills Inc.
- Archer-Daniels-Midland Company
- Monster Beverage Corporation
- Tyson Foods Inc. Class A
- Kroger Co.
- Kraft Heinz Company
- Clorox Company
- McCormick & Company Incorporated
- Church & Dwight Co. Inc.
- Hershey Company
- Conagra Brands Inc.
- Kellogg Company
- J.M. Smucker Company
- Molson Coors Brewing Company Class B
- Hormel Foods Corporation
- Lamb Weston Holdings Inc.
- Brown-Forman Corporation Class B
- Campbell Soup Company
- Coty Inc. Class A
この中には欲しい企業がいくつかあるけれど、どれも今の株価ではちょっと手を出しにくい。
下げる局面を待っているけれど、優良企業はなかなか下がらないですね。
いつかポートフォリオに迎え入れる日がくるといいのだけどな。
XLPの産業別構成比率
XLPの産業別構成比率です。
コカ・コーラやペプシコなどの飲料がトップですね。
以外にも嗜好品であるタバコ株の占める割合は低いです。
VDC(米国生活必需品セクターETF)の組み入れトップ10
VDCはバンガードの生活必需品セクターのETFです。
- Procter & Gamble Company
- Coca-Cola Company
- PepsiCo, Inc.
- Wal-Mart Stores, Inc.
- Philip Morris International Inc.
- Costco Wholesale Corporation
- Altria Group, Inc.
- Mondelez International, Inc.
- Walgreens Boots Alliance Inc
- Colgate-Palmolive Company
組み入れ銘柄の上位は、XLPとほとんど同じです、キンバリークラークとウォルグリーン・ブーツ・アライアンスの順番が逆になっているくらいです。
ディフェンシブ株は景気に左右されにくい長期投資向きの企業
XLPの組み入れ銘柄を見てもわかるように、食品、タバコ、飲料、日用品などを扱っている企業は、毎日消費され続けるものなので景気に左右されにくく長期投資向きだと考えています。
生活必需品を扱っている企業の中から、将来的にも生き残っていると思われる企業で且つ、増配が見込める企業に投資していくのが配当金生活への道ではないでしょうか。
まとめ
昔ほどには生活必需品セクターに属する企業の優位性というのは強くはないと考えます。
今はプライベートブランドなども増えてきており、P&Gなどのブランドではなく価格が安い方に流れがちです。
飲料や食品のように口にするものであれば、知らない企業の商品よりは、有名ブランドの商品を買う傾向にあるとは思いますけど・・・。
P&Gは2018年半ばまでは株価も低迷を続けていましたけど、去年の後半から株価が堅調で過去最高値付近で推移しています。
しかし、リーマンショック後の株価推移をS&P500と比べると圧倒的に負けてますね・・・。
やっぱりバフェットが言っているように、平凡な投資家はS&P500に投資するのが賢明なのかもしれません(>_<)
関連記事 VTIとS&P500の違いと、どちらへ投資するべきか?
[最終更新日]: 2019/04/29