株式投資をしてしばらくすると直面する問題は、損切り(ロスカット)についてではないでしょうか。
投資を始めて間もないときに株式市場の大幅下落が続くと、すぐに含み損を抱えることになります。
上げ相場しか経験していない場合は、含み損の額が大きくなってくると不安ですよね。
でも、大丈夫。
含み損の不安を解消するにはいろんな対処法がありますから。
- 損切りしてスッキリする
- 含み損のまま耐える(何もしないで静観)
- さらに買い増す
- 譲渡益がある場合は損切りして税金の還付を受ける
損切りが必要であるという人、損切は必要でないとする人、どちらの考えの人もいます。
私はというと場合によっては損切りすることもあるし、損切りしないで保有し続けていることもある。
どんな場合に損切して、どんな場合には損切しないのかについては、私なりの理由があるのです。
簡単に書いてみると、こんな感じ。
短期投資の場合(あまりしないけれども)
- 損切り(ロスカット)ラインを決めて、機械的に損切り
長期投資の場合
- 業績見通しが投資した時とは違っていた場合は損切りする
- 米国株投資では売買手数料がかさむ&配当金目的なので、ほとんど損切しない。
その他
- 節税目的での損切り後に買い戻し(損切りクロス)
目次
損切りはしない方がいいのか?した方がいいのか?
損切りについては、投資法によって損切するか、しないかはだいたい決めています。
- 短期投資の場合は、必ず損切する
- 長期投資を想定してよく調べて投資した場合は、前提が崩れない限り損切しない。(税金対策のために損切りすることはあります)
税金対策のための損切についてはこちらの記事をどうぞ。
オススメ
多額の含み損を抱えていると、ものすごく不安になりますよね。
その気持ちわかりますよ~。
だって、リーマンショックのときなんて数年間は含み損だらけでしたから(泣)
買ったとたんにすぐ含み損になって、騰がる気配すらないときなどは、投資が間違っているのではないかと不安になることもある。
例えば、最近のJTの株価なんてズルズルと下がり続けてます。
2018年の年末には節税対策のために、わりと大きな損失を確定させた後に買い戻しています。
それなのに、またJTで含み損を抱えている(>_<)
株価は下落を続けているけれども、JTへの投資で損切りする理由はないと考えているので少しずつ買い増しています。
巨額の”のれん”の減損の可能性については気になるところだけど…。
含み損が続いていたら、節税のために年末にでも損切りを実施するかな。
でも、不安で夜も眠れないとか、日々の生活に支障がでるレベルならば、短期投資とか長期投資とか関係なく思い切って一度損切りすべきです。
損失が確定することで心理的なダメージは大きいでしょう。
でも、リセットした状態でもう一度よく考えて、やっぱり魅力的な企業だと思えばまた買い直せばいいだけの話。
冷静な判断ができなくなると困るので、投資する時は心の健康が大事なのです。
後になって後悔するような、おかしな取引をするときって、だいたいパニックになっている時が多いです。
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短期投資の場合は損切りした方がいい
あまり短期売買はやらないですけど、市場全体が急落した時や何かの材料が出た場合に株価の変動が高くなる時ってありますよね。
その時はたま~にですが、短期売買します。
本当は短期売買はやらないと決めているけど、儲けがでるかもしれないという欲に勝てずに取引してしまうことがあるのですよ…。弱い人間です。
そういう取引は自分の中では投機なので、思惑が外れた場合は含み損の金額が大きかろうが関係なく、さくっと損切りします。
所詮、投機なので長期で持つつもりはなく買っているので、ダメだと思った時点で損切り。
長期保有するつもりもないのに思惑が外れて含み損になったからといって持ち続けることはできません。
これはいわゆる塩漬け株ですよね。絶対にイヤです!!
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短期投資場合の損切りの目安は?
短期投資と割り切って投資をした場合、損切りの目安はだいたい10%以内と決めています。
5%も下がればロスカットしてもいいかもしれません。
でも、大きく下落している時って5%に設定しているとすぐに引っかかってしまいそうですけど。
長期投資の場合は業績に問題ないなら、株価が下落したからといって損切りはしない方がいい。
私の投資法は主に個別株の中長期投資。
日本株では長期投資を前提に投資先の企業をしっかりと調べて買うように努力はしています。
株を実際に買う前には、その会社の魅力、成長性、弱点などを、もう一度二分間だけ自問自答してみるとよい。子どもにも理解してもらえるまでに理解がこなれていれば、その会社の株に対する投資準備は万全と言えるだろう。
ピータ・リンチもこのように言っているので、きちんと調べた上で投資することが大切だということがわかりますよね。
そして、しっかりと下調べをした企業の場合は需給の関係で株価が下がってもそんなには不安になりません。
しっかりと調べて投資した企業については、業績見通しが悪いために下げている場合でも売るべきか、そうでないかの判断くらいはできるはず。
その判断が間違っていたとしてもです。
その判断すらできないということは、はじめから投資してはいけないのではないでしょうか。
しっかり調べて将来有望だと思って投資したのに、思うように株価が騰がらずに含み損なんてことは日常茶飯事だし。
でも、業績が順調なのであれば、少々の含み損くらいで損切りしてはいけません。
将来のテンバガー(10倍株)候補かもしれないのですから。
時間はかかるけれども、業績のよい企業はよほどの割高ではない限り、株価は騰がっていきます。
オススメ
ただ、長期投資の場合でも予想に反して業績が悪くなってしまい、回復の見込みがないようならば、損切りは必要だと思うので私なら損切りします。
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長期投資で損切りをしない企業とは?
私が投資している米国株(外国株)は誰もが知っているような優良企業ばかりです。
こういった企業の株式でも一時的な業績不振のために売られることはあっても、いつかはまた元の水準にまで戻ってくる可能性が高い。
IBMのように永遠の不発弾といわれるような銘柄もありますが…。
また、P&Gやジョンソン&ジョンソン、アルトリアグループ、フィリップモリスのような毎日のように世界中で消費されるような商品(生活必需品)を扱っている企業の株式については、たとえ含み損を抱えていたとしても損切りはしません。
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むしろ安値は絶好のチャンスだと思って、積極的に買い増していきたいくらいです。
MO(アルトリアグループ)に関しては2013年に30ドル台で投資開始したにも関わらず、積極的に買い増したために、今でも含み損なんですが(^^;)
配当金を含めればおそらく損はしていないはずだけど。
関連記事米国高配当株は配当金は多いが資産は増えにくい!保有株で検証してみた
インデックスファンドの場合は損切りしない方がいい
しっかりと時間をかけて選んだインデックスファンドの場合で数十年積み立てていこうと考えている場合は、損切りはまず必要ないと思いますね。
インデックスファンドへの投資って積立投資している人が多いと思うのですが、積立投資をしているのであれば、毎月定額を積立続ければいいだけです。
株式市場が下落したら投資信託の買い単価が下がるので、定額買付の場合は保有数量が増えますから、むしろありがたいことです。
株式市場が右肩下がりの時もこつこつと積立投資をするのは精神的にもしんどいだろうけれど、下がり続ける相場もないですし、下落相場ではむしろ買うべきであって損切りなどしない方がいいです。
インデックスファンドのメリットは、幅広く分散投資ができる点。
個別株投資と違って、投資先企業が数社が倒産しようがほとんど関係ないですよね。
だから損切りはしてはいけない。続けた方がいいです。
私もセゾン投信(セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド)をリーマンショック前から積立続けていました。
セゾン投信は教育費の一部として運用してきましたので、株高の今はすでに利益確定して解約済みです。
セゾン投信もリーマンショック後は3年ほど含み損を抱えていたのですが、積立をやめることなく継続したおかげで、ちゃんと利益はでましたよ!
100年に1度の金融危機といわれるほどでしたし、株式市場は大暴落でしたが、積立を継続することで最終的には利益を出せました。
関連記事セゾン投信の評判はよくないし増えない?私は積立して良かったよ!
株の損切りについてのまとめ
損切りについてのスタンスは本当に人それぞれだと思いますし、正解なんてありません。
自分自身が決めた通りに行動するのみ。
最悪なのは一時的なパニック相場で怖くなって損切りすること。これほど愚かなことはありません。
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いつものことだけど、自分の投資法にぴったりと合った方法で投資していくしかないです。
そのためには自分なりの投資法というものを確立して地道に努力していく必要があるのではないでしょうか。
投資は続けていくことで、こうした方がよかったとか反省すべき点が見えてきます。
すると含み損を抱えた場合でも、あまり悩むことなく対処できるようになると思いますよ。
それでも、やはり保有株が劇下げして含み損の銘柄が増えてくると憂鬱ですけどね!
慣れるしかないですね。
[最終更新日]: 2020/06/12