米国株への投資で最も重要視しているのが、配当成長の見込みがあるかについてです。
アメリカには60年以上も連続して増配し続ける配当王といわれる企業や、25年以上連続増配の実績のある配当貴族などがありますから、配当金を目的とした投資は日本株に比べてやりやすいです。
連続増配企業に投資し、長期間保有する(30年以上)ことで配当金がまさに雪だるまのように増えていくというのを実感できるのではないかと考えています。
キャピタルゲインだけを目的とするのではなく、インカムゲイン(配当金)に軸足をおいた投資というのも悪くはないと思います。
地味な投資法なので、面白くはないですが…。
バークシャー・ハザウェイのポートフォリオを例にして、長期投資することによってどれだけ配当金を増やすことができるのかについて考えてみたいと思います。
目次
バークシャーのポートフォリオ、含み益率トップ5企業
バフェットは長期投資家で有名です。
バークシャーは、コカ・コーラ(KO)やアメリカンエキスプレス(AXP)はかなり長期間保有していますが、これらの企業から受け取る配当金は莫大な金額になっているはずです。
コカ・コーラなんて55年連続増配企業ですから、買い値からの利回りはすごいでしょうね。
バークシャーの保有株トップ5
2017年3月末時点でのバークシャーの保有株トップ5です。
company | ticker |
---|---|
The Kraft Heinz Co | KHC |
Wells Fargo & Co | WFC |
Apple Inc | AAPL |
Coca-Cola Co | KO |
American Express Co | AXP |
バークシャーの含み益率トップ5
次は2017年3月末時点でのバークシャーの含み益トップ5を調べました。
company | ticker | cost | market value |
---|---|---|---|
Coca-Cola Co | KO | $1.3B | $18.1B |
Moody's Corporation | MCO | $248M | $2.8B |
American Express Co | AXP | $1.3B | $11.7B |
Goldman Sachs Group Inc | GS | $654M | $2.4B |
The Kraft Heinz Co | KHC | $9.8B | $30.2B |
コカ・コーラやムーディーズが10倍以上になっています。
配当金はどれだけ成長したか?
バークシャーの代表的な保有株であるコカ・コーラとアメリカン・エキスプレスを例にして配当がどれだけ成長したかを見てみましょう。
コカ・コーラの配当成長
バフェットがコカ・コーラに投資したのは、1988年。
1988年から現在までに4回の株式分割をしています。
株式分割を考慮すると、1988年当時の1株あたりの配当金は$0.075になります。
当時の配当利回りは2.3%ですから、現在のコカ・コーラの配当利回りよりも低い。
現在のコカ・コーラの1株当たりの配当金は$1.48ですから、バークシャーが保有するコカ・コーラの買値からの利回りはなんと、45%にもなるのです!
しかも含み益も巨額にありますから、まさに長期投資の成功例といってもいいでしょう。
アメリカン・エキスプレスの配当成長
バークシャーがアメリカン・エキスプレスに投資を開始したのは、おそらく1964年です。
有名なサラダ油事件があった年でした。
サラダ油事件については、下記の記事にも書いてありますので参考までに載せておきます。
関連記事 配当金生活を実現させる近道とは?
50年以上も前なので、当時のアメリカン・エキスプレスの配当金額が調べられなかったけれども、バークシャーの買値からの配当利回りは、15%となりました。
あれれ?
思っていたよりも配当利回りはよくないですね。
途中で買い増しなどもしているからでしょうが、買値平均は1株あたり$8.57になります。
私の保有株での配当成長について
私が投資を開始したのは2005年なのですが、米国株に投資を開始したのは2007年あたり。
保有する米国株で買値からの配当利回りが比較的高いのが、ロッキード・マーチン(LMT)やアルトリアグループ(MO)です。
これらは7%を超えています。
アルトリアグループは今後も連続増配を期待できるので、実際に老後生活に入るころにはどれだけ利回りが高くなっているのか、楽しみで仕方ありません。
実は米国株よりも保有する日本株の方が優秀でして、買値からの配当利回りの高いもので13%を超えています。
日本株ではインカムゲイン狙いでは投資していないのですが、業績に連動して配当金も増えていくという恩恵を受けています。
まとめ
米国株では優良企業への長期投資は報われることが多いです。
大事なのは優良企業への投資です。倒産してしまうような企業だと長期投資は報われません。
関連記事 保有する米国株が長期投資の対象となるかをチェックしてみた
受取配当金を最大化するためには、受け取った配当金を再投資していくことも非常に重要です。
関連記事 米国株の配当金再投資で配当金を継続的に増やそう
ゆっくりと時間をかけて配当金生活を目指していきます。
今回紹介したように、受取配当金を増やしていく投資法は投資のことがよくわからないという初心者にもおすすめの投資法なのです。
誰でも簡単に実行できますから。
オススメ 米国株への長期投資は投資初心者にもおすすめ!
米国株投資を始めるなら、まずは口座開設から!
[最終更新日]: 2017/10/11