
米国には25年以上も長期間に亘って連続して増配している企業がたくさんあります。
中には配当王といわれる50年連続して増配している企業もあるのです。
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日本株では残念ながら、そういった企業は多くはありませんし、50年もの長きに亘って増配している企業は皆無です。
日本と米国を比べてみればわかるように、米国では株主はとても大事にされていることがわかります。日本でも花王のように配当金にこだわりのある企業もありますよ。
日本の企業は業績が悪くなると簡単に減配するところが多いので、私は配当金狙いの投資をするのならば、日本株よりも米国株を選びます。
ただし、投資資金が少ない間は配当金再投資の効果も限られてくるので、まずは投資資金を殖やすしてから、配当金狙いの投資に切り替える方がよいとは思いますが。
目次
連続増配企業で構成された配当貴族のセクター比率
配当金(インカムゲイン)を目的とした投資でポートフォリオを構築する際は、配当貴族指数がとても参考になります。
配当金生活を実践するのであれば、減配は避けたいですからね。
さて、そんな配当貴族指数の構成銘柄でのセクター比率トップ3を調べてみました。
- Consumer Staplesで約26%
- Industrialsで約17%
- Health Careで約14%
となっています。
参考までにS&P500のセクター比率では、下記のようになります。
Consumer Staplesは約10%、Industrialsは約10%、Health Careで約14%です。
この結果を見る限りでは、Consumer Staplesは連続増配企業が多いセクターということになります。
まぁ、この事は有名ですよね。
配当貴族指数の構成銘柄でConsumer Staplesに属する企業
では、実際にどんな企業はConsumer Staplesに属しているのでしょうか。
有名どころでは、
- P&G
- コルゲート・パルモリーブ
- コカ・コーラ
- ホーメルフーズ
- キンバリー・クラーク
- クロロックス
- マコーミック
- ペプシコ
- ウォルマート
などがあります。
日本の投資家さんでも、こういった企業に投資されている方は多いと思います。
配当貴族指数の構成銘柄でIndustrialsに属する企業
次に、Industrialsに属している企業をみてみましょう。
- シンタス
- ドーバー
- 3M
- エマーソン・エレクトリック
などがあります。
配当貴族指数の構成銘柄でHealth Careに属する企業
次に、Health Careに属している企業をみてみましょう。
- アボット・ラボラトリーズ
- アッヴィー
- ベクトン・ディッキンソン
- カーディナルヘルス
- メドトロニック
- ジョンソン&ジョンソン
自分で分散投資するのが面倒な人には配当貴族をベンチマークとする低コストな投資信託が設定されていますので、それを利用する方法もありますよ。
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連続増配企業で構成された配当貴族の配当利回り
いくら連続増配企業だからといっても配当利回りが低すぎると、投資意欲は湧きにくいです。
配当金の支払いを心の支えにしている投資家もいるでしょうし。
配当貴族指数の中でも高配当な企業のトップ10を紹介しておきます。
順位 | ティッカー | 配当利回り |
1 | HCP | 6.35% |
2 | T | 4.9% |
3 | CVX | 4.23% |
4 | EMR | 3.81% |
5 | ABBV | 3.79% |
6 | ED | 3.7% |
7 | TGT | 3.52% |
8 | XOM | 3.47% |
9 | KO | 3.36% |
10 | MCD | 3.30% |
配当利回りが3%もあれば十分ではないでしょうか。
ただし、日本株での課税の20%の他に米国での課税10%もありますので受取配当金はかなり目減りします。
でも、連続増配企業をそこそこの良い価格で購入できれば、毎年のように増配が見込めるので20年も経過する頃には配当金の雪だるまができている可能性もありますよね。