【合意に至らず終了】MO(アルトリア)とPM(フィリップモリス)が合併交渉開始という噂は本当だった

 

MO(アルトリアグループ)とPM(フィリップモリス)が合併するという噂があったのだけど、本当だったみたいです。

 

昨夜の段階で、合併交渉しているという情報を見ましたけど本当だったとは。

 

Philip Morris International Inc. (NYSE: PM) today announced that it is in discussions with Altria Group, Inc. (NYSE: MO) regarding a potential all-stock, merger of equals. There can be no assurance that any agreement or transaction will result from these discussions. Additionally, there can be no assurance that if an agreement is reached, that a transaction will be completed. Any transaction would be subject to the approval of the two companies’ boards and shareholders, and regulators, as well as other conditions. Philip Morris International intends to make no further comment regarding the discussions unless and until it is appropriate to do so.

出所:フィリップモリスのIR

 

知っている人は多いと思うのだけど、この2社はもともとは1つの会社(フィリップモリス)でした。

2003年にアルトリアグループに社名を変更しています。

 

その後、2007年にクラフトフーズを、2008年にはフィリップモリス・インターナショナルをスピンオフしました。

 

 

アルトリアグループは米国内でのタバコ事業とワイン事業(ほんの少しだけ)。

一方、フィリップモリス・インターナショナルは米国外でのたばこ事業になります。

 

MO(アルトリアグループ)とPM(フィリップモリス)が合併するという噂は2016年頃にもありましたが、そのときは特に何も発表されず。

 

そして、噂から3年後の今、合併交渉しているとの発表でした。

 


2019/9/25にフィリップモリス、アルトリアグループ両社の合併協議が終了。

協議の結果、合意には至りませんでした。

“While we believed the creation of a new merged company had the potential to create incremental revenue and cost synergies, we could not reach agreement,” said Howard Willard, Altria’s Chairman and Chief Executive Officer. “We look forward to continuing our commercialization of IQOS in the U.S. under our existing arrangement.”

引用元:altria investor relations


 

 

PM(フィリップモリス)は加熱式たばこアイコスの米国販売承認で成長が期待される

 

PMは煙のない社会を目指しています。

つまり、紙巻きたばこから加熱式タバコ(アイコス)へ切り替えていき、将来的には紙巻きたばこから撤退する予定だとCEOは発言しています。

 

今年になって米国でも加熱式タバコのアイコスの販売がFDAにより許可されました。

紙巻タバコよりもリスクが少ないというのが理由です。

 

本当に加熱式タバコの方がリスクが少ないのかなんて、まだわからないのでしょうけど。

 

実際に加熱式タバコで肺疾患になる人も出てきているようですし、やっぱりタバコって身体には悪いんですよ。

 

 

加熱式タバコはライバル多し

加熱式タバコはタバコ企業各社から販売されています。

 

  • PMはアイコス
  • BTIはグロー
  • JTはプルームテック

 

今のところ、米国で加熱式タバコの販売が許可されているのはPMのアイコスのみです。

米国には4000万人の喫煙者がいるといわれているので、巨大市場です。

そこで、加熱式タバコのシェアを一気にとるチャンスですね。

 

そうなると、JTやBTIは苦しくなるわけですが…。

どの企業も保有しているので複雑な心境です。

 

 

MOは電子タバコを販売

MOは加熱式タバコではなく、JUUL(ジュール)に出資したことで電子タバコ企業が傘下にあります。

 

電子タバコは若い世代で大人気のようで、未成年の喫煙がかなり問題になってますし、電子タバコの販売を禁止している都市もあるくらいです。

 

 

MOとPMの合併の可能性は?

 

9月3日~5日に開催されるバークレイズのコンシューマーカンファレンスへの参加をPMがキャンセルしたことから、合併の話が噂されているようでしたが本当だったんだなぁ。

 

PMはMOを手に入れることで、米国でのアイコスの成長が促進されるとみているのかもしれませんね。

 

両社で合意されても、株主、規制当局の承認など他のハードルもあるので合併されるかどうかはまだわかりませんけど、配当金がどうなるのかは気がかりです。

関連記事 フィリップモリスの株価が合併交渉で大幅下落。配当にかかる税金が気になる

 

両社の行く末を見守ります。

 

 

[記事公開日]: 2019/08/27
[最終更新日]: 2019/09/26
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