投資の神様といわれているウォーレン・バフェットですが、彼はかなりの読書家です。
ちなみに、バフェットの相棒であるマンガーもかなりの読書家。
そんな読書家のバフェットがおすすめしている本はいくつかあるのですが、その中でも日本語訳されている14冊について紹介します。
バフェットがおすすめしているほどの本なので、有用なのは確か。
時間があるときにでも、少しずつ読んでみてはいかがでしょうか。
目次
- 1 賢明なる投資家(ベンジャミン・グレアム)
- 2 証券分析(ベンジャミン・グレアム&デビッド・ドッド)
- 3 株式投資で普通でない利益を得る(フィリップ・フィッシャー)
- 4 ガイトナー回顧録(ティモシー・F・ガイトナー)
- 5 バフェットからの手紙
- 6 我が経営(ジャック・ウェルチ)
- 7 破天荒な経営者たち(ウィリアム・ソーンダイク)
- 8 人と企業はどこで間違えるのか(ジョン・ブルックス)
- 9 投資家のヨットはどこにある?(フレッド・シュエット・ジュニア)
- 10 ケインズ説得論集(ジョン・メイナード・ケインズ)
- 11 マネーと常識(ジョン・ボーグル)
- 12 投資で一番大切な20の教え(ハワード・マークス)
- 13 ウォール街の大罪(アーサー・レビット)
- 14 核テロー今ここにある恐怖のシナリオ(グレアム・アリソン)
賢明なる投資家(ベンジャミン・グレアム)
ある程度の経験を積んだ投資家なら、賢明なる投資家を知らない人はいないんじゃないかというくらい有名な本。
上・下にわかれていてかなりのボリュームですが、ジェイソン・ツバイクによる注解もあるので読みやすいです。
ただ、投資を始めてすぐだと、なかなか理解するのが難しいかも?
ある程度、投資についての知識がある人向けです。
1冊で終わらせたいのであれば、こちらをおすすめします。
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証券分析(ベンジャミン・グレアム&デビッド・ドッド)
証券分析はかなりの名著らしいですが、私自身も読んでません(^^;)
今のところは読む予定もないですが、バフェット一押しの投資本です。
「不朽の傑作」ついに完全邦訳!
「古典」――この言葉ほど1934年に出版された『証券分析』の第1版にぴったりと当てはまるものはない。本書はベンジャミン・グレアムをウォール街で不滅の存在にした不朽の傑作である。ここで展開されている割安な株式や債券のすぐれた発掘法にはいまだに類例がなく、現在も多くの投資家たちが実践しているものである。
グレアム/ドッドの『証券分析』は本当に不朽の傑作である。第1版から第5版までのこのシリーズは、60年以上にわたって100万人以上の投資家たちに読み継がれ、今でも投資家たちのバイブルである。本書は、グレアムとドッドのバリュー投資法の神髄を余すところなく伝え、1929年のあの歴史的なニューヨーク株式大暴落の5年後に出版された本書のメッセージは今でも新鮮でちっとも輝きを失わず、現代のわれわれに多くの示唆を与えてくれる。それは時を超えたかけがえのない知恵と価値を持つメッセージである。引用元:証券分析
株式投資で普通でない利益を得る(フィリップ・フィッシャー)
バフェットはグレアムほどではないにしろ、フィッシャーの影響を大いに受けていると発言しています。
この本が出版される前にも、【フィッシャーの「超」成長株投資―普通株で普通でない利益を得るために】が出版されています。
しかし、訳者が勝手に重要だと思われる箇所を太字にしたりして少し違和感があるので、2016年に出版されたものをおすすめします。
こちらがおすすめ!
以前に出版されたもの。ちょっと読みにくいです。
ガイトナー回顧録(ティモシー・F・ガイトナー)
リーマンショックのときの本ですね。
■米国最大の危機を救った男
「金融危機対応の不都合な真実は、正しいと思える対策が往々にして間違っていることだ」。ニューヨーク連銀総裁、オバマ政権初の財務長官として、大恐慌以来最悪の金融危機対応の最前線に立ってきたガイトナーが、ベアー・スターンズ救済、リーマン破綻、AIG救済など、怒濤の出来事を政権内部の視点から赤裸々に語る。■いずれ再来する金融危機をどう乗り越えるべきか?
バブル崩壊直後の東京に駐在し、「失われた10年」を熟知するガイトナーが、異論を斥けて選んだ政策はどのような結果を生んだか? 戦後、最も抜本的な金融改革を遂行した闘いのすべて。
バフェットからの手紙
バフェットからの手紙も有名。
私も何度も繰り返してバフェットからの手紙を読んでいます。
投資本で一番読んでるのは、バフェットからの手紙かもしれない。
過去のバフェットの株主への手紙の内容が翻訳されていて、非常に勉強になりますよ。
難しい箇所も多いけれども、かなり有用です。
我が経営(ジャック・ウェルチ)
2001年の株主への手紙の中で紹介された書籍。
ジャック・ウェルチの我が経営は有名すぎるくらいの本なので、知らない人は少ないと思われますが、こちらもバフェットが推奨しています。
破天荒な経営者たち(ウィリアム・ソーンダイク)
2012年の株主への手紙の中で紹介された書籍です。
この本の中で紹介されている一人であるトム・マーフィーはキャピタル・シティーズ・ブロードキャスティングの経営者。
日本ではあまり有名ではないと思うのですが、名経営者だそうですよ。
バフェットは、トム・マーフィーとダン・バーグをこれまでも、おそらくこれからも経営の世界で最高の二人組といえるだろうと発言しています。
また、本書籍(破天荒な経営者たち)はフォーブスもアメリカで最も重要なビジネス書のひとつとして紹介されました。
優れたCEO(最高経営責任者)とはどのような人たちなのだろうか。たいていの人は「業界に深く通じた経験豊富な経営者」のような定義を思い浮かべるだろう。あるいは、今日のいわゆる有名CEOの資質から、カリスマ性、巧みなコミュニケーション力、自信に満ちた経営スタイルなどを挙げるかもしれない。しかし、企業経営で本当に大事なことは何なのだろうか。何をもってCEOの並外れたパフォーマンスと言えるのだろうか。それは、株主の長期リターンである。
本書は直観には反するが爽快な1冊だ。著者は、成功した投資家としての知恵を駆使して8つの会社とその経営者を細かく分析し、そのパフォーマンスを明らかにしている。本書で紹介する8人の個性的なCEOの会社は、株価の平均リターンがS&P500のそれを20倍以上上回っている。つまり、8人にそれぞれに1万ドルを投資していれば、25年後にはそれが150万ドルに増えたことになる。彼らの名前は知らなくても、彼らの会社は聞いたことがあるだろう――ゼネラル・シネマ、ラルストン・ピュリーナ、ワシントン・ポスト、バークシャー・ハサウェイ、ゼネラル・ダイナミクス、キャピタル・シティーズ・ブロードキャスティング、TCI、テレダイン。本書は、個性的なリーダーたちがこれほど桁外れのパフォーマンスを上げる助けとなった特徴と手法――彼らの一貫性と執ようなまでの合理性――を紹介していく。
引用元:破天荒な経営者たち
人と企業はどこで間違えるのか(ジョン・ブルックス)
バフェットがビル・ゲイツにおすすめした書籍です。
ウォーレン・バフェットからビル・ゲイツに渡され、
20年間読み続けられた最高のビジネス書------
1991年、ウォーレン・バフェットと出会って間もないころに、ビジネスについてのお気に入りの本を推薦してほしいとお願いした。
するとすかさず、ジョン・ブルックスの『Business Adventures』だ、との答えが返ってきて、「私が持っているのを送るよ」と言ってくれた。
その書名もジョン・ブルックスの名前も一度も聞いたことがなかったが、興味をそそられた。
ウォーレンが私に貸してくれてから20年以上、そして最初に出版されてから40年以上がたつが、この本は私が今までに読んだ中で最高のビジネス書であり続けている。「gatesnotes THE BLOG OF BILL GATES」2014/7/12より
------2014年夏、マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツは、自身のブログで『Business Adventures』という1冊の本を紹介した。
20年以上前にウォーレン・バフェットから推薦されたもので、以来「最高のビジネス書」として愛読し続けているという。
世界で1、2を争う大富豪であり、伝説的なビジネスマンと投資家である2人がそろって絶賛する本ということで、世界的に大きな話題となった。
本書はその邦訳版である。引用元:人と企業はどこで間違えるのか?
投資家のヨットはどこにある?(フレッド・シュエット・ジュニア)
2006年の株主への手紙の中で紹介された書籍。
投資家よりも金融業界の人の方が儲けているという皮肉な話です。
金融業界の人々を痛烈に風刺したウォール街の名作
昔々のものがたり。
おのぼりさんの一行が、ニューヨークの金融街を見学させてもらっていた。
一行がウォール街にほど近いバッテリーパークへやって来ると、ガイドのひとりが停泊中のすばらしいヨットの数々を指さして言った。
「ごらんください。あそこに並ぶヨットは、みな銀行家やブローカーのものですよ」
気のきかない田舎者がこう聞いた。
「お客のヨットはどこにあるのかね?」
このジョークは、投資の世界ではリターンが不確実であるのに対して、コストが確実にあることを的確に象徴したものだ。
著者シュエッドが見抜いた金融業界の真実は、今も昔も驚くほど変わらない。100年以上にわたって債券や株式の市場では、何度も手を変え品を変え、ドタバタ劇が繰り広げられている。しかし、本質(あらすじ)には変わりがないのだ。
それは登場する人々――銀行、証券会社、投資信託会社、空売り屋、オプショントレーダー、そして“顧客”である投資家――の「キャラ」に、変わりがないからである。
業界に登場する人種と構造の理解は、あらゆるビジネスで成功するための必須条件のひとつ。読者は、バブルと恐慌を間近に見た著者の毒舌に苦笑しながら、その概要を理解できるだろう。引用元:投資家のヨットはどこにある?
ケインズ説得論集(ジョン・メイナード・ケインズ)
約100年ほど前に出版されたとされるケインズの書籍です。
もう、絶版になっているみたいなので手に入れるのは困難かも?
マネーと常識(ジョン・ボーグル)
2014年の株主への手紙の中で紹介された書籍です。
有名なので読んだことがある人も多いでしょう。
多くの投資家にとっては、インデックスファンドが最高の選択肢である理由がわかります。
投資で一番大切な20の教え(ハワード・マークス)
ハワード・マークスの投資で一番大切な20の教えも日本では有名な書籍です。
バフェットが大絶賛し、株主総会で配ったとされる投資本なので、読む価値ありです。
ウォール街の大罪(アーサー・レビット)
2002年の株主への手紙の中で紹介された書籍です。
市場を欺く者は、誰であれ許されない! 投資家を食い物にするウォール街や企業の不正と闘ってきた元SEC(米証券取引委員会)委員長が、実名をあげてその内幕を語る衝撃の書。米投資界の話題を独占するベストセラー。
核テロー今ここにある恐怖のシナリオ(グレアム・アリソン)
2004年の株主への手紙の中で紹介された書籍です。
世界を震撼させた9・11同時テロの後、人類はさらに恐るべき脅威に直面することとなった。核を使用したテロ攻撃―「核テロ」である。もし白昼のニューヨーク市内で核爆発が起これば、一瞬にして50万人以上の命が奪われ、火災と死の灰によって、さらに数十万人が死亡すると推定されている。この「究極の大惨事」は、どうすれば未然に防ぐことができるのか?本書は、アメリカを代表する識者であり、早くから核テロ問題に取り組んできた斯界の第一人者が、アルカイダやJI、チェチェン・ゲリラなど、核テロを実行する可能性のある各組織の作戦遂行能力や戦略・特徴を分析しつつ、彼らがどこで、どのような核兵器や核物質を入手し、それをどのような形で使おうと計画しているかを検証する。そのうえで、テロリストに核を使用させないために各国政府が採るべき方策を提言する。外交・安全保障上の最重要トピックをとりあげた貴重な書。
バフェットがおすすめする本の中から、日本語訳されているものを紹介しました。
私自身が今までいろいろな投資本を読んできて、ぜひ読んでもらいたい本を紹介しています。
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[最終更新日]: 2020/06/22