タバコ、酒などの中毒性のあるものを扱う企業のリターンは高いといわれています。
過去115年の株式投資のリターンについてクレディ・スイスが発表している資料をみても、米国でも英国においてもタバコやアルコール銘柄は高リターンでした。
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タバコ株のリターンが高い理由は、株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらすを読めばわかりますから、まだ読んでいない人は読んでみることをおすすめします。
ブログには日本株投資のことは、ほとんど書かないけれども投資資産の大半は日本株です。
また、米国株投資は配当金に着目した投資をしているけれども、日本株投資は基本的にはキャピタルゲイン目当てです。
だけど、今回は長期的にはリターンが高いといわれているタバコ企業であるJT(日本たばこ産業)の株価が下落を続けており、とうとう配当利回り5%の水準にまで落ちてきました。
ここまで株価が下落すると配当利回りがかなり魅力的な水準になっており、JTを購入しました。
JTの配当利回り5%は魅力的
タバコ企業といえば、アルトリアグループ(MO)やフィリップモリス(PM)、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)やJT(日本たばこ産業)があります。
アルトリアグループ(MO)とフィリップモリス(PM)には以前から投資しているので、それぞれYoCは約7%と約5%あります。
両社とも今は値上がりしているので、配当利回りは4%をちょっと超えるくらいになっています。ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)の配当利回りは4.5%ほどあります。
収益力などは別として、MOやPM、BTIなどのタバコ企業と比べても、JTの配当利回り5%は魅力的です。
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JTは連続増配企業である
連続増配企業だとはいっても、まだ14年程度。
だから、米国企業の50年以上連続増配している配当王と呼ばれるような企業と比べるとまだまだな感じはしますが、日本企業の中では連続増配企業の上位にランキングされます。
また、2018年も増配見込みで年150円が計画されています。
ここ数年は毎年10円ずつの増配ですが、増配してくれるだけでありがたいです。
JTはフリーキャッシュフローが潤沢
下記のグラフを見てもらえばわかるようにJTの魅力のひとつは、フリーキャッシュフローが潤沢であること。
2008年はギャラハーの買収、2016年はNAS(ナチュラル・アメリカン・スピリット)の買収のためにフリーキャッシュフローはマイナスになっています。
海外企業の買収を除けば、フリーキャッシュフローはプラスであるし、倒産の心配もなく、設備投資にもそんなにお金はかかりません。
配当をもらい続ける前提であれば、JTの配当利回り5%超えはかなり魅力的なのです。
減配になったために利回りが低くなるのだけが心配ですが。
JTのたばこ事業
JTは電子たばこ企業や米国以外のたばこ事業の買収を行っており、たばこ事業のグローバル化と事業拡大に力をいれています。
現在では世界の120以上の国々で事業を展開していて、シェアの高いブランドもあります。
Winston(ウィンストン)やCAMEL(キャメル)、メビウスといったブランドは海外で人気があるようですよ。
キャメルは26の市場で年間販売数量が二桁成長していますし、2017年度は過去最高の販売数量でした。特に新興国での拡大が目覚ましいです。
残念なことに日本国内でのたばこ事業は苦戦中ですが、定期的な値上げが可能であり、2018年4月からも6銘柄の値上げが決定しています。
定期的な値上げが可能ということは、強い商品を保有しているということです。
まとめ
JTの右肩下がりのチャートを見ていると、どこまで下落するのか心配な点もありますが、配当利回りを考えると、そろそろ投資してもよい頃かと思い、購入しました。
ここからまだ下がるようであれば、ゆっくりと買い増して株数を増やしていきたいです。
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[最終更新日]: 2020/02/07