JNJの株価が10%を超える大幅な下落!
朝起きて、ポートフォリオを見て唖然としました。
あの優良企業のジョンソン&ジョンソンの株価が大暴落って信じられませんでした。
上記のチャートは2018年のもの。
10%超の株価下落といっても、6月や7月頃の株価よりはまだ高いです。
騰がるときはジワジワだけど、下がるときは本当に一瞬ですね。
急落の原因ですが、JNJはベビーパウダーには微量のアスベストが含まれていることを認識していたにも関わらず、数十年も隠していたとロイターが報道しています。
もし、ロイターの報道が真実であれば酷い話ですね。
ジョンソン&ジョンソンのベビーパウダーの主成分であるタルクにアスベストが混ざっていたことで、中皮腫や卵巣がんを引き起こしたとされています。
タルクは滑石という鉱石を細かいバウダー状に粉砕したもので、滑石はアスベストなど他の鉱物と混ざった状態で産出されることが多いです。
【ニューヨーク共同】ロイター通信は14日、米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が1971年から2000年代初めにかけて、ベビーパウダーに発がん性があるアスベストが混入した事例を把握しながら、隠したと報じた。内部文書などで判明したとしている。
J&Jは「ロイターの記事は一方的で間違いで扇情的だ。ベビーパウダーは安全で、アスベストを含んでいない」と全面的に否定する声明を出した。
ロイターによると、J&Jは1971年以降、ベビーパウダーの原料となるタルク(滑石)に少量のアスベストが含まれていたケースを把握。当局への報告や公表をしなかったという。
引用元:共同通信
JNJは消費者に対して数十年もの間、タルクを使用した製品には癌を引き起こす恐れがあることについて警告するのを怠ったとして、裁判では損害賠償の支払いを命じられていました。
JNJを相手取った訴訟の数は1万件を超えています。
どの企業も少なからずそうなのでしょうが、JNJも消費者の安全よりも自社の利益優先といった企業なのかもしれませんね。
JNJはロイター通信の記事に対して声明を出している
JNJのHPを見てみると、サイトトップにロイター通信の記事に対する声明を掲載していました。
Thousands of independent tests by regulators and the world's leading labs prove our baby powder has never contained asbestos.
Johnson & Johnson will continue to defend the safety of our product.
引用元:johnson & johnson HP
一部分を取り出してみると、
数千件の独立したテストにより当社のベビーパウダーは決してアスベストを含有していないことが証明されています。
ジョンソン&ジョンソンは、当社製品の安全性を守り続けます。
と書かれています。
ロイター通信の情報が正しいのか、JNJが隠し続けているのか。
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JNJの消費財部門の割合は小さいけど、信用に関わる問題だ
ベビーパウダーの属する消費財部門というのは、JNJの事業の中でも割合としては小さいです。
CONSUMER SALESというのが消費財部門で、ベビーパウダーもこの部門に属します。
出所:JNJ presentation
ベビーケア用品は消費財部門の中でも割合は小さい
ベビーパウダーというのは、おそらくベビーケアの中に含まれていると思うのだけど、割合も小さいです。
今回のベビーパウダーに含まれるアスベストの問題で卵巣がんになったとか、中皮腫になったというような裁判は1万件にものぼるので、今後も敗訴が続くのかもしれません。
本当に発がん性物質であるアスベストが含まれていることを知りながら、消費者に対して公表していないのであれば、悪質です。
どの企業でも少なからず不利なことは隠しているのだろうけど…。
株価暴落でJNJへの投資はどうする?
JNJの投資はもちろん、止めません。
来週以降もさらに下落するのであれば、買い増しも考えます。
まとめ
全てのタルクにアスベストが含まれているわけではなく、産地によるものが大きいそうです。
そして、女性が毎日使う化粧品にはタルクが使われていることが多いです。
日頃良く使っているエトヴォスとオンリーミネラルといったミネラルファンデーションの成分を思わず確認してしまいました。
結果、どちらもタルクは使われていませんでした。よかった…。
それにしても最近は良く下がります。
景気後退懸念が再燃したとかいわれていますが、どうなんでしょう。
昨夜はポートフォリオの中で騰がったものが、P&GとAT&Tだけという悲惨さ…。
まぁ、市場全体が下げる時というのは意味もなくどの銘柄も下げますからね。