
今では日本でもわりと有名な投資法となりましたが、ダウの犬投資法というのを聞いたことがありますか?
ダウの犬投資法とは、NYダウの構成銘柄の中でも負け犬ともいわれる高配当の10銘柄に均等額を投資して1年間銘柄の入れ替えなしに投資するというものです。
投資方法についての詳細はこちらの記事で確認してください。
オススメ ダウの犬戦略は有効なのか?
当ブログでは、2015年から毎年のようにダウの犬投資法のリターンをチェックし続けています。
ダウの犬投資法は、誰もが再現可能な簡単な投資法の割にはそこそこリターンが良く、今も有効な投資法なので注目しています。
この記事では、2019年のダウの犬投資法の銘柄と2018年のダウの犬投資法のリターンについて紹介します。
2018年の投資結果を見ると、ダウの犬投資法は有効だといえると思いますよ!
2019年のダウの犬投資法のポートフォリオ
まずは、2019年のダウの犬投資法のポートフォリオを紹介しますね。
2019年ダウの犬の構成銘柄は、下記の10社になります。
symbol | 株価2018年末 | 配当利回り2018年末 |
---|---|---|
IBM | 113.67 | 5.53% |
XOM | 68.19 | 4.81% |
VZ | 56.22 | 4.29% |
CVX | 108.79 | 4.12% |
PFE | 43.65 | 3.30% |
KO | 47.35 | 3.29% |
JPM | 97.62 | 3.27% |
PG | 91.92 | 3.12% |
CSCO | 43.33 | 3.04% |
MRK | 76.41 | 2.88% |
2019年ダウの小犬投資法のポートフォリオ
参考までにダウの小犬投資法のポートフォリオも載せておきます。
2019年ダウの小犬構成銘柄は下記の5つです。
symbol | 株価2018年末 | 配当利回り2018年末 |
---|---|---|
CSCO | 43.33 | 3.04% |
PFE | 43.65 | 3.30% |
KO | 47.35 | 3.29% |
XOM | 68.19 | 4.81% |
VZ | 56.22 | 4.29% |
1年後の株価がどうなっているのか、楽しみです。
2019年末のダウの犬投資法の結果がでました。
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2018年ダウの犬銘柄のおさらいとリターン
2018年ダウの犬銘柄の2017末の株価と配当利回りを表にしてみました。
symbol | 株価2017年末 | 配当利回り2017年末 |
---|---|---|
VZ | 52.93 | 4.46% |
IBM | 153.42 | 3.91% |
PFE | 36.22 | 3.75% |
XOM | 83.64 | 3.68% |
CVX | 125.19 | 3.45% |
MRK | 56.27 | 3.41% |
KO | 45.88 | 3.23% |
CSCO | 38.30 | 3.03% |
PG | 91.88 | 3.00% |
GE | 17.45 | 2.75% |
1年経過後の2018年末の株価はどうなったかというと、10銘柄中4銘柄がマイナスリターンでした。
GEの下げがひどすぎますね。
symbol | 株価2018年末 | 配当利回り2018年末 | リターン |
---|---|---|---|
VZ | 56.22 | 4.29% | +11.25% |
IBM | 113.67 | 5.53% | -22.54% |
PFE | 43.65 | 3.30% | +24.82% |
XOM | 68.19 | 4.81% | -15.10% |
CVX | 108.79 | 4.12% | -9.78% |
MRK | 76.41 | 2.88% | 40.00% |
KO | 47.35 | 3.29% | 6.79% |
CSCO | 43.33 | 3.04% | 16.57% |
PG | 91.92 | 3.12% | 3.62% |
GE | 7.57 | 0.53% | -55.39% |
今はもうGEはNYダウ構成銘柄ではありませんが、2017年末から半値以下になっています。
おまけにGEは減配でした。
GEは過去には優良企業として有名でしたが、今は見る影もありません。
かつての優良企業といえばIBMも同じですが、リターンは相変わらず冴えませんね。
株価の下落と増配で配当利回りも5%を大きく超えています。IBMは今も保有しているので頑張って欲しい…。
石油株のXOMやCVXも足を引っ張ってます。
XOMには末永く投資しようと考えていたけれども、景気動向に左右される石油株に投資するのは難しいですし、より高配当のBTIを買い増しした方が投資妙味があるとと判断して薄利で売却済みです。
関連記事 配当利回り8%のBTIを買い増し。減配リスクを織り込んでる?
一方で、絶好調だったのは製薬企業のメルク(MRK)やファイザー(PFE)です。
PFEは2018年に利益確定したので今は保有していませんが、メルクは保有しています。
ガンの免疫治療薬のキイトルーダが好調のようで何よりです。
ダウの犬のポートフォリオ全体でのリターンは-3.51%でした。
ダウ平均は-5.63%、S&P500は-6.24%、ダウの犬は-3.51%%でしたから、ダウ平均にもS&P500にもアウトパフォームしたということです。
配当込のリターンだと、もう少しリターンは上がります。
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過去9年のダウの犬投資法のリターンを指数と比較
過去9年のダウの犬投資法とNYダウ、S&P500のリターンをグラフにしてみると、よりわかりやすくなるかと思います。
ダウの犬投資法は単純な投資法ですが、S&P500と比較しても遜色ないくらいのリターンなのです。
2010年から2017年までは8年連続でプラスリターンでしたが、2018年は久しぶりのマイナスリターンでした。
それでも、NYダウと比べても高いリターンであることが多いのがわかります。
ダウの犬投資法は不人気で高配当の株式への投資なのですが、良いリターンを得られる可能性は高いですし、配当金を受けとる楽しみもありますよ。
ダウの犬投資法についての詳細は過去の記事に書いてあります。
関連記事 ダウの犬戦略は有効なのか?
[最終更新日]: 2020/01/01