AT&Tの株価の下落が続いています。
6/12にAT&Tによるタイムワーナーの買収が容認されてからもダラダラと売られています。
高額買収ですから、財務の悪化が懸念されているのでしょうか。
ピンクはS&P500で水色がTになります。
年初来でなんと約18%も下落しているのです。
18%も下落すると、現在の利回り6%超の配当金でカバーするにしても3年以上必要になってしまいますね。
今年の春に配当利回りが6%を超えた時点で1回目の買い増しを実施しましたが、最近2回目の買い増しを実施しました。
この買い増しが報われる日はいつになるのだろう??
2000年以降AT&Tはボックス相場、下値の目途は?
AT&Tの1996年からのチャートです。
ITバブル後はAT&Tはボックス相場となっています。
過去20年ほどのチャートでは、下値はだいたい$20(2008年)、上値は$40(2016年)あたりです。
下値の目途は$20を想定しておけばよいのでしょうか。
そこまで下落すると、増配が継続されると仮定すると配当利回りが10%を超えてしまうのでそこまで下がるとは考えにくいですが、何が起こるかは誰にもわかりませんから分散投資する必要はあります。
今のところは、配当金の支払いもフリーCFの範囲内なので特に問題はないと思われますが、タイムワーナーの850億ドルもの買収で財務の悪化が懸念されるので、今後はしっかりとチェックする必要はあります。
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優良企業だったGEの現状を見ても、本当に将来的にどうなるのかなんてわからないのですよね。
その昔、高配当利回りにつられてBHPビリトンへ投資したことがあります。
完全に投資してはいけないタイミングでの購入となり、しばらくは含み損が続きました。
その後、運よくほぼ底値で買い増しすることに成功したので、今は含み損は解消されました。
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AT&Tに投資するなら、S&P500に投資した方がマシかも?
AT&T(T)と同様に高配当利回りなブリティッシュアメリカン(BTI)、そしてS&P500について過去のリターンを調べました。
黄色:BTI 赤:S&P500 青:T
配当金は再投資の設定ですが、1994年から2018年までの間で圧倒的なリターンを誇るのがBTIでした。やはりタバコ株というのは強いですね。
しかも、BTIは現在の配当利回りは5%を超えていて高配当!
一方で、AT&TはS&P500にもやはり負けていました。
買い増しすべきは、AT&TではなくBTIの方だったのかも?
年率平均は、
- 13.3%(BTI)
- 9.47%(S&P500)
- 6.41%(T)
AT&Tへの長期投資でも、インフレによる資産の目減りは防げそうです。
買い増ししておいて、こんなことを書くのも憚られるのですが、こんなに長期にわたってS&P500に劣後しているのであれば、積極的に投資する意味もあまりないかもしれませんね。
とりあえず、AT&Tへの投資上限は決めてあるので株価が下落するのであれば、そこまでは買い増し予定です。
そして、AT&Tから受け取った配当金で他の企業への再投資に充てていきます。
[最終更新日]: 2021/01/07