
ある程度の分散投資は、投資をする上で必要です。
バフェットやソロスなどの達人レベルの投資家は、分散投資は小鳥さんのやることだと発言していますが、ごく普通の投資家は分散投資が必須。
しかし、いくら異なる銘柄に投資しているとはいえ、同じアセットクラスばかりでは分散投資の意味がほとんどないことはリーマンショック時に痛感しました。
だから、国内外の株式だけでなく、債券など違うアセットクラスに幅広く分散投資することで値下がりを緩和できる可能性があるということも実感したのです。
分散投資を考える時に検討するのが、実物資産である金(ゴールド)への投資ですが、保有するにはコストもかかりますし、金そのものは利息を生みだすわけでもなく、価格が変動するだけ。
インフレ対策に金投資が推奨されますが、本当に金への投資は必要なのでしょうか?
目次
インフレ対策としての金(ゴールド)への投資について
私は今まで金(ゴールド)などの商品に投資したことはありません。
何故か?
金に投資したとしても、金そのものが価値を生み出すわけではないので配当金や利息を受け取ることはできないからです。
だけど、投資家の間では金(ゴールド)への投資はとても人気があります。
有事の金といわれるくらいですから、英国のEU離脱騒ぎのような混乱時には金が買われました。
また、インフレになった時にも不動産や金地金などは保有しておいた方が良さそうです。
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金(ゴールド)ETFとS&P500のチャート
青:ゴールド ピンク:S&P500
上記のSPDRゴールドのチャートを見てみると、リーマンショックのあった2008年は下げていますが、11月頃から3年近くも騰がり続けていました。
株価が底を打った2009年からS&P500は騰がりはじめていますが、それでも金(ゴールド)の方がリターンは高いですね。
この結果は意外でした。
てっきり、S&P500の方がリターンは高いと思ってました!
100年以上の超長期で考えると、圧倒的に株式の方がリターンは高いという結果がでていますが、2005年からの比較的短期間であれば、金投資の方がリターンは高かったようです。
金(ゴールド)の魅力とは?
金は実物資産ですし、宝飾品や工業用として使われています。
金の希少性は価値を保っている一因ですし、有事の時は実物資産である金を売って食料を買うということもできます。
金(ゴールド)は、何かあった場合は事実上の通貨としての価値がありますよね。
金(ゴールド)自体は価値を生み出さない
実物資産として一定の価値のある金(ゴールド)ですが、金そのものは保有しているだけでは何の価値も生みだしません。
一方で、株式や債券といった資産はキャッシュという価値を生み出してくれます。
バフェットは金への投資を否定しています。
たしかに、保有していてもキャッシュを生みだしてくれない金を保有することのメリットをあまり感じることはできません。
しかし、インフレが進行しているときでも、金そのものは価値が下がりませんし、戦争などの有事の際の資産の退避先としての用途はこれからもあるでしょう。
金を保有するかどうかは、投資家自身の考え方次第ですね。
潤沢な資金があるのであれば、分散投資の一環として金も保有したいと思うけれども今のところはキャッシュを生みださない金には価値を見出せません。
それよりも、配当金というキャッシュを生みだしてくれる株式に投資する方が優先順位はかなり高いです(笑)
金投資の必要性についてのまとめ
金への投資は現物でコツコツと田中貴金属などで積立するか、GDLのようなETFに投資するか、もしくは金関連として金鉱株へ投資するなどがあります。
現物資産としての金積立には興味もあるけれど、手数料が高そうなので躊躇してしまいます。
将来お金持ちになったら、現物資産の金積立をしようかな(笑)
色々と考えてみると分散投資やインフレ対策の一環としての金投資の必要性については、私自身にはやはり必要ないという結論に達しました。
インフレが進むときは株式の価値もそれなりに上がるだろうし、保有していて配当金が得られないというのは、私が投資の最終的な目的である不労所得(配当金)での生活には合わないからです。
あくまでも私個人の場合ですので、金への投資が必要な人も多数いるとは思いますし、金投資を決して否定するものではありません。
ちなみに、バフェットからの手紙の中に金投資に対するバフェットの考え方が書かれている部分があるのですが、非常に参考になりますよ。
まだ読まれていない方は、ぜひ読んでみて下さい。おすすめです。
[最終更新日]: 2020/02/13