学資保険は教育費といえば学資保険というくらいにメジャーな保険ですが、我が家は学資保険に加入していません。
なぜなら、学資保険に加入することのメリットが感じられないから!!
学資保険の唯一のメリットは、契約者(親)が亡くなれば契約内容は維持されたままで、その後は保険料を支払わなくてもいいということくらいかな。
でも、契約者が亡くなる確率はかなり低い。
保険と貯蓄(教育費用)はわけて考えた方がいいのではないかと思うのです。
しかも、今は超低金利の時代。
長期間固定された低金利の商品に加入するメリットがどこにあるのでしょうか?
学資保険よりもリスクは大きくなるけれども、学資保険代わりに投資信託を積み立てるというのも十分選択肢になると考えます。
ただし、あくまでも投資に回すのは教育費の一部です。
全額を資産運用して殖やそうなんて考えると失敗した場合が悲惨です。
基本的には、教育費の大半は銀行預金や個人向け国債などの無リスク資産で確保しておくのを強くおすすめします。
個人向け国債だと半年ごとに利率の見直しがあるので、金利があがったとしても金利上昇の恩恵を受けることはできますから安心してください!
目次
学資保険は教育費の備えとして必要か?
我が家では学資保険の必要性を感じなかったので加入しませんでした。
ソニー生命の学資保険の場合は、18年もの長期間加入して返戻率( 払込保険料総額に対する受取総額の割合)がだいたい104%とかです。(2019/5時点)
払込期間が10年のものは、返戻率はもう少し高くなり108%ほど。
今は低金利で個人向け国債でも適用利率が下限の0.05%に張り付いている状況から考えるとこの率でも納得はできますけど、物足りません。
ただ、少しでも多くお金を増やしたいと思うならば、個人向け国債との併用で学資保険もありだと考え直しました。
下記の記事を読んでもらえばわかるのですが、個人向け国債の利率がこのまま0.05%のままであれば、教育費として使えるお金が18年後ではかなり違ってくるのです。
ただし、注意点もあって中途解約しないことが重要です。
学資保険は中途解約すると元本割れすることもありますから。
関連記事学資保険と個人向け国債と資産運用、教育費を貯めるのにおすすめなのはどれ?
学資保険ってたくさんあるので、どこがいいのかは契約内容で違ってきます。
各自で資料を取り寄せてみるとか、検討する自信がないなら無料相談を受けてみてはいかがでしょう。
学資保険に特化したプランナーさんを紹介してもらえます。
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私自身が投資をしていることもあって、この返戻率は全く魅力的ではありませんでしたので、学資保険には加入しなかったのです。
だけど学資保険には投資にはないメリットもあります。
学資保険のメリット
さきほども書いたように、契約者が保険料払込期間中に亡くなった場合には保障内容は継続されるけれども将来の払い込みの必要はないので、その点は大きなメリットだと思います。
でも、それ以外には魅力はない。
ただし、コツコツと貯蓄するのが苦手な人には学資保険に加入することによって強制的に掛け金を払うことになるので自動的に貯まるというのはありがたい話です。
でも、それだと銀行の自動積立でも大丈夫ですよね。
学資保険のデメリット
学資保険のデメリットとしては、諸事情により解約することになった場合には払込保険料総額を下回る場合があるということ。
また、18年も掛けていても大学資金の全てを学資保険のみではまかなうことができないであろうということ。
他にもデメリットはあります。
学資保険は途中で金利が上昇し始めても、金利上昇の恩恵を受けられないのですよ。
低金利の期間が長く続いているので、金利上昇についてはあまり考えられないけど、念のため金利上昇した場合のデメリットも頭の片隅に置いておいた方がいいです。
学資保険の代わりに投資信託の積立などで運用するのもアリだ
投資に慣れている人であれば、わざわざ学資保険に加入しなくても自分で運用するという選択肢もありますし、こちらの方が断然期待利回りは高い。
ただ、自分で運用する場合にもメリットとデメリットが当然ながらありますけど。
あくまでも、期待利回りが高いということです。
投資ですから、18年後に確実に元本を上回る保証は一切ありません。
教育費を自分で運用することのメリット
インデックスファンドなどの投信で運用したり、個別株で運用したりすることのメリットとしては、運用成績次第ですが、学資保険の返戻率以上に増やせる可能性もあるということ。
資産運用が成功すれば、必要となる大学資金を全て準備できる可能性もあります。
教育費を自分で運用することのデメリット
最大のデメリットは、運用に失敗してしまうと当然ながら元本割れするということ。
運悪く株式市場が長期的に低迷しているような期間に遭遇してしまうと、最悪の場合は元本の半分以上を失うこともありますから、リスクが高いです。
資産運用はリスクが高いからこそ、殖やせる可能性にかけて教育費の一部を投資にまわすとしても、大半はやはり無リスク資産にする必要があるのです。
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学資保険が必要かは人による
給料をもらっても、ついつい使ってしまうようなタイプの人には強制的に貯めることができる学資保険は加入した方がよいでしょう。
もしくは、銀行の自動積立か。
個人的には学資保険よりも銀行の自動積立をおすすめしたい。
一方で、計画的に貯蓄できるような人には、学資保険は絶対に必要なものだとは思いません。
投信や個別株で自分で運用するにしても確実に利益が得られるわけではないし、学資保険で教育費を準備する方が圧倒的にリスクが低いです。
株式市場が低迷していて保険会社の業績が悪化しようが、学資保険の保障内容は決まっていますからね。
だけど学資保険のみでは大学費用をすべてカバーできないので、不足分は自分で準備しなければいけません。
それに、自分で運用するとしても失敗する可能性もあるので、そうなった場合の保険として自分で別途積立するなりして貯めておく必要もあります。
関連記事:教育資金の貯め方。基本は無リスク資産で保有するのがおすすめ
当たり前だけど教育資金の準備方法については、皆が加入しているから学資保険に加入しなければならないという単純なものではありません。
各家庭において最適な準備の仕方をしっかりと考えてから実行にうつした方がよいです。
また保険会社も慈善事業として学資保険をやっているわけでなく、利益がでるから学資保険を販売しているわけで、そういった事も少しは頭の片隅にでも置いておいた方がいいかも。
積極的に薦めてくるものは、保険会社の利益率が高い商品ということです。
学資保険はそんなにも儲からないとは思いますが…。
外貨建ての保険の積立などは積極的に勧めてくるようですが、保険会社の利益が大きいです。
外貨建ての保険は為替リスクもあるし、加入するメリットはないです。
教育費目的で外貨建て保険に加入するくらいなら、学資保険の方が断然マシですよ。
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学資保険の代わりにセゾン投信の積立投資で殖やすことに成功した
我が家は学資保険に加入する代わりに、セゾン投信の積立を開始しました。
大学受験まで6年しかないので、今はセゾン投信は全て利益確定して、銀行に預金していますけどね。
セゾン投信での運用は個別株投資と比べると、たいして利益は出なかったけれども学資保険に加入するよりは、大きな利益が得られましたよ。
リーマンショックを挟んだので、一時は大きく元本割れしていました。
-40%近くまで評価が下がった時もありましたが、積立投資をやめることなく継続することで最終的には利益は出ました。
セゾン投信の積立で得た利益についての詳細はこちらに書いています。
関連記事 セゾン投信を利益確定!これでセゾン投信とはお別れです。 関連記事 セゾン投信の積立を2007年から継続中、評価額と利回りを公開
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学資保険の代わりにジュニアNISAという選択肢もアリ
ジュニアNISAは運用益が非課税ですし、投資信託の積立をするには良い選択肢です。
ただ、積立時期が悪ければ元本割れし、譲渡益との相殺はできない、譲渡損の繰り越しもできないという悲劇に見舞われることもあるので注意は必要ですが。
株価の高い今から積立するのはどうだろう?
難しいですよね。
お子さんが何歳かにもよりますが、教育費は必要になるまでの期間が老後資金などと違って短いので、いつから積立を開始するかは十分検討した方がいいです。
まとめ
教育費を準備するのに、学資保険は絶対に必要なものではありません。
ましてや、外貨建て保険なんて勧められても絶対に加入しないことをおすすめします。
教育費を準備する目的としては、リスクが高すぎます。
学資保険の代わりに投資信託などで資産運用するのはおすすめですが、元本割れのリスクもあるので教育費の一部にとどめておきましょう。
低金利の今、学資保険の長期固定の低利率で加入するよりは、金利上昇の恩恵を受けることのできる個人向け国債や銀行の定期預金で貯めることをおすすめします。
実際に私も教育資金は個人向け国債と銀行預金で貯めています。
関連記事 【教育費運用】個人向け国債や定期預金では増えないが安全第一! 関連記事 個人向け国債500万円分の利息。過去に受け取った合計利息を公開!
[最終更新日]: 2021/03/20