公的年金制度について不安を持っているのだけど、あながち間違いではないなと思える記事を見てしまいました。
今65歳から全員に年金給付していたら、実は消費税を30%にしてもダメなんですよ。これはもう明らかなこと。
(中略)
そもそも日本人は、社会保障に対して誤解をもっています。自分が90歳まで生きると思ったら、90歳まで生きる分のお金を自分で貯めておかないとダメなんですよ。
年金というのは、生きるリスクに対して掛ける保険のことだとおっしゃられています。
こういう記事を見ると、老後資金はしっかりと準備しておかないといけないなぁと改めて思いますね。
でも、将来的にも掛けた厚生年金分だけはきちんと支払ってもらいたいですけどね…。
マイナンバーに関する話題も掲載されていましたが、あまりにも行きすぎるとお金持ちは日本から脱出してしまいそうな気もします。
人生100年時代といわれるようになったし、当初の予定通り95歳まで生活できるだけの老後資金を準備するのが目標。
関連記事 配当金生活するにはいくら必要なのか?
竹中氏も自分で必要な分のお金は貯めておくべきだと述べているように、自助努力で老後の生活に必要なだけのお金を準備しておけば何も心配することがない。以前のように社会保障はもうアテにはできないのです。
というか、配当金生活が達成できれば95歳と言わず、100歳まで生きても大丈夫なので目指すところはやっぱりインカムゲイン生活(配当金生活)です。
運用資金を減らすことなく、受け取った配当金と公的年金のみで十分に生活できますからね!
亡くなったあとは子どもが相続すればいいだけの話ですから。幸いなことに子どもが一人しかいませんから兄弟間で争う心配もありません。
配当金生活への道のりは、まだまだ長いけれど頑張りますよ。
何事も前向きに考えましょう。後ろ向きの考え方ばかりしていると、できることもできなくなりますから!
配当金生活を実現するための近道
以前はキャピタルゲイン(譲渡益)を重要視していました。日本株に関しては今でもキャピタルゲイン目的での保有が多いです。
だけど、ある程度まで資産が増えてくるとインカムゲインを最大化させるのも悪くないなと思うようになってきました。
キャピタルゲインはその時の株式市場の状況に非常に影響をうけます。
優れた投資家であれば、空売りなども駆使して利益を得ることも可能なのでしょうけど、残念ながら私はそんなことはできない。そもそも信用取引はやらないと決めてますから空売りなどもできません。
資産額が増えてくると、キャピタルゲインよりも安定しているインカムゲイン(配当金)を軸にした投資法というのは大変魅力的なのです。
減配のおそれは常に付きまといますが、米国株の配当貴族のような連続増配企業は簡単には増配をやめることはないでしょう。
資産が少ない時のインカムゲインは微々たるものだけど、投資資金が増えてくると受け取る配当金もある程度まとまった金額になるので、再投資がしやすくなります。
関連記事 配当金再投資はゆっくりだが確実にお金持ちへの道に導いてくれる 関連記事 長期投資と配当金再投資と倹約で誰でもお金持ちになれる可能性はある!
連続増配株へ投資することによる複利効果をあなどってはいけないことが、グラフからわかると思います。
再投資の醍醐味を感じることのできる資産レベルになるまでが、大変なのですけどね。
投資額が少ない間はインカムゲイン狙いの投資をするよりも、キャピタルゲインを狙って増やしていく方が効率がよいのではないかな?
関連記事 個別株での配当金再投資のやり方
重要なのは業績に関係なく株価が下がった時に買うこと!
当たり前だけど買値が低いほどyield on cost(YoC:買値からみた配当利回り)が高くなります。
注意しなければいけないのは、配当利回りが高ければ何でも良いというわけではないということ。落とし穴に引っ掛からないようにしないといけません。
私はこの高配当の落とし穴にまんまとひっかかりました。
関連記事 高い配当利回りの落とし穴
少ない投資資金で配当金生活を実現できるまで殖やそうと思うのであれば、業績に関係なく何でもかんでも売られるようなパニック相場の時に優良企業の株式を、ありえないほど安い価格で買う事が一番の近道だと思っています。
または、意図しない不祥事などが発覚して、業績は順調なのにも関わらず大安売りされる時がごくまれにあるので、その時にできるだけ多く買うこと。
例をあげると、アメリカン・エキスプレス社のサラダオイル事件。
これはアメリカン・エキスプレス社が投資詐欺に巻き込まれてしまい、一時的に大きな損失がでました。
この一時的な損失は本業には何の関係もないのですが、株価は大きく値下がりして65ドルから1夜にして35ドルに急落しました。
このことに目を付けたバフェットは、町で多くの人がいつもと変りなくアメックスを使って食事をしたり、買い物したりするのを観察して確かめたそうです。
そしてバフェットは値下がりしたアメリカン・エキスプレスへ投資することにしたのです。
優良企業の株価が実態価値よりも低くなったら、すばやく行動するということを実践して大きな利益(2年間で株価は3倍)を得ました。
今度、リーマンショックのような状況がきたらできるだけたくさん投資したいと思っています。心理面ではどうしても恐怖心があるので、できるかどうかわからないけれど、努力します。
株式市場が売り一色になった時は絶好のチャンスなのです!
頭では理解していても、実行に移すのは至難の業なのですが。
そして、大事なのは成長する優良企業の株式に投資するということ。
優良企業とは、これから数十年先でも確実に生き残っているだろう企業のことです。
将来のことは誰にもわからないけれど、少なくとも自分が生きている間は存続していると思える企業ってありますよね。
即座に思いつくのが、好不況関係なく、日々世界中の人々に消費され続ける製品を作っている企業などです。
関連記事 生活必需品業界の優良企業 関連記事 生活必需品セクターは優良企業が多く、長期投資向き
最近でいえば、絶好の仕込時期はリーマンショックの時でしょうか。
残念ながらあの時は米国株ではなく、日本株を買い込んでいました。だけど、リーマンショック時にせっせと買ったおかげで数年後にはかなりの利益を出すことができたので結果オーライでしたが。
オススメ テンバガー(10倍株)達成の経験は自信になる オススメ 2017年もテンバガー(10倍株)ゲット!達成まで6年かかったよ。
その後、ちょっと余裕が出てきてから外国株にも興味がでてきてP&Gやフィリップモリス(PM)、アルトリアグループ(MO)、ジョンソン&ジョンソン(JNJ)といった米国の個別株にも少しずつ投資するようになったのです。
MOやJNJ、P&Gなど伝統的な企業への投資は面白味に欠けますし、配当金を再投資していくだけなので何の刺激もありません。することといえば、企業経営が順調にいっているかどうかを定期的にチェックすることくらい。
配当金生活を実現するためには、仕組み作り(インカムゲイン用のポートフォリオを構築すること)が欠かせません。
きちんと名著を読んで知識武装して配当金の威力を再確認することがおすすめ。そして戦略を練って行動していきましょう。
オススメ おすすめ書籍!株式投資をするなら読んでおきたい投資本
配当金生活を目指している人は多いと思うけど、そういう人は絶対にシーゲル博士の株式投資の未来は絶対に熟読すべきですよ!!本当におすすめの投資本です。
一方で、成長株への投資は刺激もあるし、成功すれば凄まじいリターンを手に入れることはできるけれど成功するとは限らない。
将来の大化けを期待して、成長株をポートフォリオにバランスよく組み入れるのも一つの手ですけどね。
バフェットも尊敬していたフィリップ・フィッシャーの書籍。
以前に出版されていたフィッシャーの「超」成長株投資―普通株で普通でない利益を得るためには翻訳者が勝手に(?)大事だと思った箇所を太字にしていたりするのでとても読みにくかったです。
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配当金生活実現のためにやること
通常時は、投資時期も投資先も分散させてコツコツと持ち株数を増やしていく。
そして10年に1回くらいの頻度でくるであろう、超絶パニック相場で優良企業の株式がたたき売りされている時にガッツリと買う事が、配当金生活への近道。
だけど、この基本的なことを実践するのが難しいのです。
2016年のバフェットからの手紙でも、不況期における投資についてバフェットの考えが書かれてありました。
詳しくは下記の記事を読んでいただければと思います。
関連記事 株式市場の暴落は投資家にとっては友達だ!
今、考えてみてもリーマンショックの時の恐怖心は凄まじかったです。毎日のようにものすごい金額が溶けていくのですから。
働いて一生懸命稼いだお金が一瞬にして消えていくのです。あの恐怖は味わったことのない人には絶対にわかりません。
でも、そういう時に恐怖心に打ち勝って買うべきなのです。
気をつけないといけないのは、底がどこなのかがわからないということ。
あまりに早くに買いまくっていると、早々に弾切れ(資金がなくなる)になります。そうなると絶好の買い場では指をくわえて見ておくだけになる。それは避けたいです。
落ちるナイフを掴んではいけないとよく聞きますよね。地面に突き刺さったのを確認してから買いましょうと。
私はそこまで我慢できずに、いつも落ちていくナイフを血だらけになりながら掴んでしまうタイプ(笑)相変わらず下手な買いをやってしまいます。
中途半端に手を出してしまうと、含み損の期間も長くなってしまうので我慢しなければいけない苦しい時期が続きます。だけど、投資は忍耐が必要なので精神修行していると思えば良いのかもしれない。
もしくは、買うだけ買ったあとは、投資口座を見ることはせずに10年くらい放置しておけばかなり利益がでているかもしれません。私はそんなことはできないですけどね。
10年以上前の話なのですが、私が投資を始めた2005年頃にブログを運営されていた凄腕の投資家さんがいました。
その方は2005年に全ての株式、もしくは全てではないかもしれませんが大半を売却して利益確定させていたのです。
その後、ブログの更新はなくなっていたのですが、リーマンショックが発生した2008年の終わり頃にブログの更新がまた始まって、売りたたかれたバリュー株(賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法の著者であるグレアムの安全域を満たしている株)を大量に買い付けされていました。
買うだけ買った後は、またもやブログの更新が止まりました。その後はどうされているのかはわかりませんが、すごい投資家さんもいるものだなぁと初心者ながら感動したのを覚えています。
私もいつかはこんな凄い投資家になれればいいなぁと思うのですが、なれそうにもありません…。
でも、目標としている老後の配当金生活はあきらめませんし、目標達成できるように努力は怠らないつもりです。
どのタイミングでどのくらい買っていくのか、銘柄選びも含めてきちんと計画を立てて投資していきます。
[最終更新日]: 2020/02/07