日本円だけで資産を保有することに不安を感じるので、将来的には日本株と米国株で半分ずつの割合で保有したいと考えています。
だけど、欲しい企業が買いたい水準にまで下がってこないことが多く、買い増しできません。その結果、米国株の割合がなかなか増えていかずに難航中。
いつになったら、日本株と米国株で半分ずつの状態にもっていけるのやら…。
現在のポートフォリオを眺めていると高配当だけど、ここ数年の増配率が低い銘柄が目立ちます。
高配当で配当成長がゆっくりな企業よりも、今は配当金が少なくても配当成長が期待できる企業を中心としたポートフォリオが理想です。
だけど、2018年の上半期に買い増しした米国株というのは配当成長率が低く、高配当利回りのAT&TとGSKのみ。
AT&Tは6%を超える高配当株なので、今後受け取る配当金が増えるのは単純にうれしいんだけど、増配率は低いので配当金が増えるスピードというのは遅くなります。
今後は配当成長が期待できる企業に主に投資していきたい。
そこで、ポートフォリオを構築する上で必要な配当に関するデータ
- 長期でみた増配率(10年平均)
- 短期でみた増配率(1年や3年平均)
を調べてみました。
以前に10年平均の増配率を調べたけど、今回は3年平均も追加しました。
米国株ポートフォリオの増配率(10年平均・3年平均・1年)
保有株の平均増配率を調べた表になります。
Symbol | 10年平均増配率 | 3年平均増配率 | 1年増配率 |
---|---|---|---|
MO | 2.5% | 8.3% | 8.2% |
KMI | 0% | -33.5% | - |
BHP | 6.1% | -16.3% | 150% |
MRK | 2.6% | 2.2% | 2.1% |
XOM | 9.0% | 4.3% | 2.7% |
PFE | 2.0% | 7.2% | 6.2% |
BP | 2.7% | 5.6% | - |
JNJ | 7.3% | 6.4% | 5% |
IBM | 14.5% | 11.6% | 7.1% |
PM | 0% | 2.8% | 2.8% |
T | 2.6% | 2.1% | 2.0% |
UL | 7.5% | 11.8% | - |
VZ | 3.2% | 2.6% | 2.2% |
PG | 7.8% | 2.4% | 3% |
LMT | 17.9% | 10.8% | 9.9% |
GILD | - | - | 10.6% |
MA | 37.4% | 10.4% | 13.6% |
V | 0% | 18.2% | 18.2% |
DIS | 21.1% | 22% | 7.7% |
GSK | 4.8% | - | - |
AXP | 7.8% | 10.2% | 9.4% |
NKE | 13.4% | 13% | 11.1% |
ABBV | 0% | 15.5% | 10.9% |
HRL | 16.3% | 19.3% | 10.2% |
BTI | 11.7% | 14.6% | 16.7% |
FAST | 20.3% | 8.6% | 11.3% |
※0%となっているところは、10年前には配当開始されていなかったりしているためです。
※MOの10年平均増配率が低いのは途中でフィリップモリスをスピンオフしているからです。
配当成長が期待できない株
配当成長が期待できない株は、3年平均の増配率が1%台前半の企業とするなら、
- KMI
- BHP
- MRK
- XOM
- PM
- T
- VZ
- PG
通信株であるベライゾンとかAT&Tなんて10年平均増配率でも2%台だし、メルクも同様。
でも、メルクの配当成長率は低いけれども、キイトルーダには将来性を感じるのですよね。
2018年2Qの決算でも癌の免疫チェックポイント阻害薬のキイトルーダの伸びは凄かったですし。
PGも最近の3年だけみれば、配当成長力が弱いです。
この中でも高配当なのが、Tなのですが配当利回りが6%を超えていますから、たとえ配当成長力は弱くても配当利回りだけで考えても魅力的です。
以前にも記事にしたのですが、現在の高配当株で配当成長が望めない企業と今は低配当株でも配当成長が期待できる企業での累計受取配当金を考えた場合に、条件にもよりますが逆転するのは40年近くかかるのです。
オススメ 高配当利回り株と配当成長株への投資。より良い投資先は…
このことを踏まえると、わずかながらでも連続増配している高配当株を保有するのも悪くはない選択肢です。
KMIとBHPビリトンは減配しているので、配当金を目的とした長期保有には向きませんね。
BHPビリトンは売却済みで、KMIは含み損ですが節税のためにも損切り予定。
買戻す予定もありません。
関連記事
配当成長が期待できる株
配当成長が今後も期待できるのは、過去10年の平均増配率も3年平均増配率も10%を超えている企業だとするなら、
- IBM
- LMT
- MA
- DIS
- NKE
- HRL
- BTI
- V
Vは配当開始されてから10年経過してないけれども業績は好調ですし、今後も期待できます。
ギリアドも最近になって配当開始したのだけれど、ここ2年の配当成長率は10%を超えています。
ただ、C型肝炎治療薬のハーボニーの売り上げが落ちていて業績は落ち込んでいますが、徐々に売り上げのあがっているHIVの薬やカイトファーマを買収したことで手に入れたYescartaは有望だと考えているので保有継続しています。
これら以外にも今年になって新規投資したファステナル(FAST)もなかなかの増配率なのです。FASTはビジネスモデルもなかなかユニークですし、将来的に期待できるとみて投資しました。
この中で唯一不安が残るのはIBMかな?
でも、2018年2Qの決算はクラウドなどの利益率の高い事業が牽引し、業績予想を上回ることができましたし、売上も伸びています。
そして、何より高配当なのが魅力的です。バフェットは見切りをつけて売却してしまいましたけどね。
配当成長が期待できる企業はそれなりに評価されている
先ほど挙げた配当成長が期待できる企業の株は、どれもそれなりに評価されていて今の水準だと買うのが厳しい。
思い切って買えばよいのかもしれないけれども、含み益がある状態で買いあがるのがすごく苦手なんですよね。順張りというものがなかなかできないのです。
だから、買っても良いと思える水準にまで落ちてくるのを待つことにします。
それに、保有株以外でも配当成長が期待できる企業を米国会社四季報で発掘中です。
[最終更新日]: 2019/12/19