配当金生活を目指していると、少しでも多くの配当金を手にしたいと考えるようになってきます。
このような時に気を付けるべきことは、配当利回りが高いという理由だけで投資することは止めておいた方がよいです。
配当利回りが高い株式に投資する事は配当金投資家にとって非常に魅力的ではありますが、どうして配当利回りが高いのか?を考えるようにしたいです。
例えば、
- 業績悪化で株価が下落した
- 単なる需給の問題
- 業績に問題はないが、不人気で割安に放置されている
などが考えられます。需給の問題だけであったり、不人気なだけであれば配当利回りは高い方がいいですよね。
注意が必要なのは、業績の悪化が見込まれる場合や実際に業績が悪化している場合の株価の下落による見せかけの高配当利回り。
この場合は減配のリスクが常に付きまといます。
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では、将来的に受取配当金を最大化するためにどのような企業に投資していけばいいのかを考えてみたいと思います。
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目先の受取配当金に惑わされない
今すぐにでも受取配当金を増やしたいがために、魅力的でもない平凡な高配当利回りの株式に投資するのではなく、将来的に高配当になるような企業に投資してゆっくりと時間を味方につけながら企業の成長と共に受取配当金を増大させていくのが投資の王道なのだと考えています。
例えば、マクドナルド(MCD)の1980年のある日の株価は$1でした。
当時のマクドナルドの四半期あたりの配当金は、$0.00494です。1年間で$0.01976支払われます。配当利回りは1.97%です。
全く高配当利回りではありません。
上のグラフを見てもらえばわかるように1980年の米国株の平均配当利回りは4.6%で、マクドナルドの配当利回りは半分以下なのです。
目先の受取配当金を増やしたいがために、単なる高配当の平凡な株式に投資するよりも将来性のあるマクドナルドに投資しておいた方が、将来的には受取配当金が多かったということになりました。
忍耐強くマクドナルドの株式を保有し続けたと仮定すると、現在は1株あたりの配当金は$0.945となっています。
$1で投資した株式から得られる配当金は$3.78にまで成長しているのです。
配当利回りは、驚愕の378%ですよ。おまけに株価の値上がりによる利益も莫大な金額になっています。
まさに企業の成長とともに自身の資産も増やしていったというサクセスストーリー。
そうは言っても、1980年には既に大企業であったと思われるマクドナルドのさらなる成長するストーリーを思い描き、40年近くもホールドし続けることは、至難の業で誰にでもできることではないですが。
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マクドナルドの例からもわかるように将来の高配当利回りになるような企業の条件は、継続可能な堀(競争優位性)があり、成長が見込めるということ。
まぁ、こんな企業を見つけるのは本当に難しいと思います。
将来の高配当利回り株を探す
企業が成長している段階では、配当金を支払わずにその分を設備投資に回し、成長を加速させせることが多いです。
そして成長のスピードが収まってきたら配当金の支払いを開始します。
マイクロソフトがわかりやすい例です。
1975年の創業以来、成長を続けている間は無配。そして2003年2月から配当金の支払いをスタートさせました。
2003年当時の年間配当は$0.32で、配当金支払い開始当初の株価は約$28。
配当利回りは1.14%で、配当利回りは低いです。
2016年の年間配当は$1.44なので、途中で株式分割もされているのを考慮すると2003年2月に一株$14で投資したことになります。すると買値で計算した配当利回りは約10%にまで成長しています。
将来の配当金生活のためにも、このように配当が成長する企業に投資していきたいですね。
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過去5年平均で増配率の高い企業
過去5年で増配率の高かった有名企業を調べてみました。
企業名 | シンボル | 過去5年増配率 |
---|---|---|
Walgreens | WBA | 17.4% |
Lowe’s | LOW | 20.3% |
Cisco Systems | CSCO | 50.7% |
Lockheed Martin Corp | LMT | 17.9% |
Best Buy | BBY | 14.8% |
Corning | GLW | 20.2% |
Boeing | BA | 26.1% |
Cardinal Health | CAH | 15.5% |
この増配率が今後も続くとは限らないけれども、継続して増配を繰り返す連続増配企業に投資すると将来の受取配当金は増え続けるでしょう。
ちなみに保有株の2016年の増配率については下記の記事に書いてあります。
関連記事 2016年も配当金は過去最高額を更新!保有株の増配率をまとめてみた
[最終更新日]: 2018/08/18