低コストなインデックスファンドへの投資は最良な投資法の一つであると言えます。
バフェットもインデックスファンドへの投資を勧めていますし、シーゲル博士もポートフォリオの半分はインデックスファンドに投資することを勧めています。
インデックスファンドへの投資は概ね有効であることはわかるのですが、私は米国の優良企業への配当金再投資戦略(配当成長株への投資)を選びました。
銘柄選びさえ間違えなければ、個別株への投資の方がリターンは良いはず。
実際に過去のリターンからインデックスファンドと優良企業の株ではどちらがよいか調べてみると、優良企業の個別株に投資した方がリターンが良かったのです。
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目次
インデックスファンドとヘッジファンドの対決
2016年のバフェットからの手紙にも9年前からの賭けについて書かれてありました。
【賭けの内容】
- バフェットは低コストのバンガードS&P500のインデックスファンドに投資
- バフェットが提案した賭けに名乗り出た相手(Ted Seides氏)は100以上のヘッジファンドに投資するファンド・オブ・ファンズ5つ(広く普及しており手数料が高い)に投資
賭け金は100万ドルで、負けた方は勝った方が指定した慈善団体に100万ドルを寄付しなければならないルールもあります。
ファンド・オブ・ファンズ
運用機関が、複数の投資信託を適切に組み合わせて、一つの投資信託にまとめたもの。
利点としては、もともとそれぞれの運用方針に基づき分散投資されている投資信託を多数組み合わせることで、より広範囲な分散を実現してリスクを抑えることができる点と、もともと付加価値のある投資信託を組み合わせることで、それぞれの付加価値を統合することができることなどがあげられる。
出典元:野村証券~証券用語解説集~
賭けの開始は2008年の1月からで、期間は10年間なのであと1年残っていることになりますけど、9年が経過した時点でバフェットの勝利がほぼ確実になっています。
出典元:2016年バフェットからの手紙
9年間の5つのヘッジファンドの平均リターンは年率2.2%、インデックスファンドのは年率7.1%でした。
100万ドルの投資でヘッジファンドは22万ドル増加、インデックスファンドは85.4万ドル増加しています。
この賭けからわかること。
それは低コストのインデックスファンドをバイアンドホールドすることは、高コストで頻繁に売買するヘッジファンドよりも有効であることを実証しているのです。
このことからもわかるように、投資信託を使った資産形成を行うにしても手数料が高く、高コストアクティブファンドではなく、低コストのインデックスファンドで十分だということ。
まれにレオスのひふみ投信のようにインデックスを大きく上回る成績をおさめるアクティブファンドも存在しますが、そういうファンドを事前に見つけるのは至難の業ですから、インデックスファンドを選ぶ方が無難です。
インデックス投資のメリットとデメリット
インデックスファンドへの投資のメリットとデメリットは何でしょうか。
インデックス投資のメリット
私が思うインデックスファンドのメリットは、低コストで少ない金額でも幅広い企業に投資可能だということ。
他にも投資の勉強をする時間がないけれども資産運用したい人にもぴったりだと思います。
手間もかからず、平均的なリターンを得られるのですから言うことなしですよね。
インデックス投資のデメリット
デメリットは低コストだとはいっても、保有しているだけで毎年手数料は必要だということ。
それ以外にも、市場平均を超えるリターンは期待できないということ。
市場平均のリターンを得られれば十分満足である人には、このことはデメリットではありませんね。
配当成長株投資のメリットとデメリット
配当成長株投資のメリットとデメリットについて考えます。
配当成長株投資のメリット
競争優位性のある企業を適正な価格、もしくは割安な価格で買い付けたら、その後は保有することにコストがかからないことは大きなメリットです。
そうはいっても、受け取った配当金を再投資する際には、買い付け手数料を支払わなければならないですが。
買い付け手数料無料で配当金を再投資してくれるDRIP制度が導入されることを切に願います。
配当成長株への投資のもうひとつのメリットは、保有しているだけで年々受取配当金が増えていくこと。このメリットは非常に大きい。
配当貴族指数に採用されているような企業は25年以上もの間、毎年のように株主を豊かにしてくれています。
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そして配当金成長株への投資を最大限に有効利用するには、受け取った配当金をそのまま再投資していくのです。
すると時間が経過するにつれ、雪だるま式に資産が増えていくのを実感できるようになると考えています。
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配当成長株投資を成功させるキーポイントは高い競争力(堀のある企業)があり、連続増配の実績のある企業への長期投資です。
ここを見誤ると配当成長株投資はうまくいかない可能性がでてきます。
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配当成長株投資のデメリット
投資先の企業の選定に失敗すると市場平均並みのリターンは得られないし、受取配当金も増えるどころか減る可能性すらあります。
これはデメリットです。
だから投資先の企業は十分に調べ上げた上で投資する必要がありますし、投資している間も定期的に競争優位性が保たれているかどうかをチェックする必要があります。
投資に時間をかけたくない人にとっては、調査にかかる時間もデメリットになります。
まとめ
資産運用するうえで、インデックスファンドへの投資を選ぶか、それとも配当成長株への投資を選ぶかは各人の好みの問題です。
この2つの投資法以外にもさまざまな投資法は存在しますから、自分に最適な投資法を見つけることも大切です。
実際に私も日本株への投資はインデックスファンドへの投資でも、配当成長株への投資でもありません。
日本株の個別株投資では自分なりの投資基準を設け、しっかりと調べて、自信のある企業には投資資金をある程度集中させるようにしています。もちろんキャピタルゲイン狙いです。
ただ、誰がやっても再現性の高い投資法という意味では、インデックスファンドへの投資も配当成長株への投資もこれにあてはまると思います。
[最終更新日]: 2017/04/24