リーマンショック以降、世界的に株式市場は堅調で、なかなか下がりませんね。
保有資産が右肩上がりに増えていく幸福感もいつまで続くのかはわかりませんから、突如としてやってくる株式市場の暴落にどうやって対処しようかということは考えるようにはしています。
今度は前回よりもうまく立ち回りたいですから!
投資をしていると株式市場の大きな下落というものは必ずやってきます。
私が投資を始めてから起こった株式市場の大きな下落(暴落)は、何といっても2008年のリーマンショック。
あの頃の新聞の見出しは、投資家を恐怖のどん底に突き落とすようなものが多かったです。
リーマンブラザーズやGMのような世界的大企業が連邦倒産法第11章(チャプター11)の適用を受け破綻しているのですから、恐怖を感じずにはいられません。
2009年以降でも数回は大きめの市場下落はありましたし、去年も数回は急落する場面がありました。だから突然やってくる株式市場の暴落を避けることはできないのです。
株式市場の暴落時には投資家はどのように行動するのか?
この時の行動によって、その後の投資リターンが変わってくるのだと思います。
株式市場の暴落は投資家にとってはありがたいものと考える
2016年のバフェットから株主への手紙が先日公開されましたが、その中に株式市場の下落、パニック時についての言及が少しありました。
During such scary periods, you should never forget two things: First, widespread fear is your friend as an investor, because it serves up bargain purchases. Second, personal fear is your enemy. It will also beunwarranted. Investors who avoid high and unnecessary costs and simply sit for an extended period with a collection of large, conservatively-financed American businesses will almost certainly do well.出典元:バフェットからの手紙2016
- 広まった恐怖は投資家としてのあなたの友達である。なぜなら安く買えるからだ。
- 個人的な恐怖はあなたの敵である。おそらく正しくない。投資家は高くて不必要なコストを避け、保守的な資金調達をする米国企業への投資はほぼ間違いなく上手くいく。
10年ごとに経済を暗い雲が覆う時があり、そんな時は簡単にお金を吹き飛ばしてしまいますけど、そういうときにバフェットやチャーリーは精神的にも財政的にも迅速に動けるように準備しているそうです。
同じようなことがテンプルトン卿の本にも書かれています。
他人が絶望して売っているときに買い、他人が貪欲に買っているときに売るには、最高の精神的強靭性が必要となるが、最終的には最高の報いが得られる。
(中略)強気相場は悲観のなかで生まれ、懐疑の中で育ち、楽観とともに成熟し、陶酔のなかで消えてゆく。悲観の極みは最高の買い時であり、楽観の極みは最高の売り時である。
引用元:テンプルトン卿の流儀
資産がどんどん溶けてなくなっていく恐怖は経験した人にしかわからないと思います。
それはそれは、凄まじいスピードでなくなっていきますから!
そんな恐怖の中で買っていかないといけないわけです。言うのは簡単だけど、実行するのは難しい。
こういうパニック時は、感情を封印して機械的に買っていける人が投資家として成功できるのだろうと思います。
投資で成功するには銘柄選びも大事でしょうけど、それに加えて冷静に対処する能力はかなり求められるのでしょう。
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バークシャーのリターンはやっぱり凄い!
株主への手紙の最初にS&P500とバークシャーのパフォーマンスが掲載されているのだけど、やっぱりバークシャーは凄いです。
[最終更新日]: 2021/06/02