株式投資を10年ちょっとしてきて、損失を出したことも何回もあります。
そしてリーマンショック付近で忘れられない大失敗をしております。
今、思い出すと懐かしいなぁと思うのだけど、当時は業績も良いのにどうして下がるのだろう???って感じでした。
アナリスト的にいえば、材料出尽くしということなのでしょうか?
株式投資を始めて以来の大きな損失を経験したのだけど、その企業はいわゆる景気敏感株といわれるもので、景気敏感株への投資の難しさ(投資するタイミングが非常に重要)を知る良い経験にもなったのです。
高値から9割近く下落してやっと下げ止まり
私が大きな損失を出した銘柄はローランドDGという企業です。
3Dプリンターや業務用大型カラープリンターの企業ですね。
もともとはローランドという大手の電子楽器企業の子会社でした。
ローランドDGに初めて投資したのは2006年で当初は業績も良く、順調に株価も推移しており、わりと高値で売却できたので、その時は利益も出ました。
その後、業績が絶好調にも関わらず下げ始めました。
儲けさせてもらった経験から、常にローランドDGはチェックしていたのです。
そして売値を大きく下回ってきたので、再度投資してしまったのです。ここからが悪夢の始まり。
ダラダラと下げ続けるので、ダラダラとナンピン買いしていたのです(バカ!!)
その時の恐怖のチャートを御覧ください。
高値は2007年の10月の6460円。
私が再度、書い直したのが翌年2008年の2月~3月頃だったでしょうか。
確か、業績発表でも好調を維持していたにも関わらず、高値から5割ほど下落した3000円くらいから再度買い付けし始めました。
業績予想でも増益を発表していたと思います。
そこからサブプライムローンの影響や、運悪く(?)リーマンショックが発生し、あれよあれよと言う間に1000円くらいまで下落!!
強烈でしたね。
円高と不景気で設備投資の抑制で生産調整を余儀なくされ、大幅減益。
うろ覚えだけど、夏頃にはすでに下方修正も出ていたような気もします。
結局はリーマン・ショック後に損切り。
もっと早く(下方修正が出たあたり)に損切りしておけば良いものを、引きずってしまってました。
あなたが売ったソコが底!!
大底が来るだいぶ前には売却してましたけど、売ったのはリーマン・ショック後だったので1000円近辺で全株処分したのです。まぁ、ほとんど底ですよね(笑)
大底が2011年の10月の756円でした。
ここまで引っ張ってしまった原因は、まだまだ初心者で損切りに抵抗があったのでしょうね。
投資を始めて以来の大きな損失となりました。今となっては良い思い出となってますが、忘れられません。
投資した前提が崩れた時点で損失額には関係なく、素早く損切りすべきですね。
株式投資では半値八掛け二割引以下になるのです
株式投資の格言で半値八掛け二割引というものがあります。
天井を付けた後下落局面に入った時に、底の水準を判断する目安とされる相場の格言。高値×0.5×0.8×0.8=0.32で1/3程度まで下げるというもの。特に根拠はなく、その昔大阪の薬問屋や繊維問屋で、品物が売れない時の値引きの目安にされていたと言われており、その語呂の良さなどから相場でも使われ始めたとされる。
出典元:野村證券 証券用語解説集
底の水準の判断目安として用いられるそうですが、ローランドDGの株価は半値八掛け二割引どころか、さらにその半分以下にまで落ち込みました。
怖いですよね。
もし、こういった企業に集中投資していると…。
適度な分散投資は必要だということがわかりますよね。
賢人の経験、教えをしっかりと学ぼう
ピーター・リンチの株で勝つには、景気敏感株への投資をする際のアドバイスが掲載されていますけど、全くもって守れていませんでした。
ローランドDGへの1度目の投資では、たまたま運良く利益が出たのも良くなかったのかもしれません。
ドイツの宰相ビスマルクの名言に”賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ”というものがあります。
しっかりと名著を読み込めていたとしたら、もしかしたら大損はしなかったのかもしれませんよね。
私は残念ながら愚者ということで、実際に経験してしまったわけです。
だけど、苦い思い出ではあるけれども良い経験ができたとは思います。
そう思わないとやってられません!
次にリセッションが来たら、景気敏感株で儲けさせてもらえるように頑張らないと(笑)
[最終更新日]: 2018/03/06