
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行で、世界経済は世界恐慌以来の落ち込みになる可能性があるとされています。
2020/3/25付けのブルームバーグの記事で
米ハーバード大学のカーメン・ラインハート教授は24日、世界経済がこれほどのもろさを見せたのは1930年代の大恐慌以来だとの見方を示した。
新興国市場と先進国市場の両方が持続的な下降局面となったのは大恐慌以来だとラインハート氏は指摘。2008年の世界的な金融危機後に高リスク証券が急反発したり、1980年代の中南米債務危機の際に先進国市場が比較的良好だったのとは異なり、短期的な資産回復の可能性は低いとの見通しを示した。
ラインハート氏はフロリダ州の自宅からのインタビューで、現在の状況について「1930年代を想起させる」とした上で、「商品相場低迷と世界貿易の後退、同時多発的なリセッション(景気後退)といった状況はかつてないほど当時に似ている」と述べた。
引用元:ブルームバーグ
また、IMF(国際通貨基金)も世界経済を下記のように見通しています。
10年前の世界金融危機のときを超える、大恐慌以来最悪の景気後退を経験する可能性はきわめて高い。現在の危機は大恐慌ならぬ「大封鎖」の様相を呈しており、世界経済はこの危機の結果、劇的なマイナス成長に陥ることが予測される。
このような記事を読むと、一旦は様子見するのが吉なのかと思いませんか?
それなのに、3月後半からは米国株も日本株も急ピッチで値を戻しています。
新型コロナウイルスによって経済は悪化している状況に変わりはないのに、不思議ですよね。
このことに関する記事がモトリーフールにありましたので、参考にするとよいでしょう。
目次
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行で経済は悪化
世界各地でロックダウン(都市封鎖)となり、日常生活も今までのようには送ることができなくなりました。
それに、米国の失業保険申請件数や新型コロナウイルスの感染者は増え続けてます。
- 米国の失業保険申請件数は新型コロナウイルスの拡大で非常事態を宣言した3月中旬から、4週間で申請数は2200万件を突破
- 世界で確認されている新型コロナウイルスの患者数は2020年4月19日現在で230万人を超え
先ほども書いたように、IMFの世界経済の見通しは非常に暗いものでした。
世界経済の見通しは暗いけれども超長期でみると大したことないかも
私自身は世界経済の見通しが暗いことくらいで、投資をやめることはないけれども投資先は厳選する必要があると実感します。
米国株の超長期チャートです。
世界恐慌のときは、株価が元の水準に戻るまで25年もかかりました。
25年かかるとなると、もう老後に突入しちゃってます(笑)
ただ、100年以上の超長期チャートだと、世界恐慌の時の株価下落もほんのわずかな下落にしか見えませんね。
2008年のリーマンショックによる株価下落やブラックマンデーによる株価下落も、単なる調整程度にしか見えません。
保有株式を代々引き継ぐことができるのであれば、慌てる必要はなさそうですけど、そうはいかないですよね。
子供がきちんと運用してくれるかもわからないわけですし。
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世界経済の見通しは暗いのに株式市場が好調なのはなぜ?
先ほど紹介したモトリーフールの記事を読むと、なるほどと思うことが書いてあります。
2番底があるのか、ないのかわかりません。
だけど、前回の下落で買えなかったのに今買うのはどうなんでしょう?
恐怖にさらされているときって、なかなか買えないんですよね。
先立つもの(お金)がなくても買えないので、キャッシュはここぞというときに投入したいですけど、絶好の買い場なんてだいぶ後になってからしかわかりません。
景気後退(リセッション)でも強い銘柄はある
景気後退がやってきたとしても、人々が常に必要とするものを提供している企業はあるので、リセッションに強い企業に投資するのがいいかもしれません。
日本企業の3月の月次がそろそろ出揃いましたけど、大きくダメージを受けている企業もあれば絶好調の企業もあります。
どんな企業でも同じように売り込まれるときに投資するべきなのは、リセッション時でも好調な企業です。
モトリーフールでは、景気後退に期に強いインフラ・食品銘柄についての記事や、新型コロナウイルス相場で気を付けることなどといった記事がたくさんあります。
全てを鵜呑みにすることはおすすめしないけれども、必要な情報は参考にする価値はあります。
世界恐慌の再来だとすると回復までに25年かかる可能性も
今後、世界恐慌並みの不況になると我が家は教育費のピークを迎えることになるし苦しい時期がやってくるかもしれません。
とりあえず、子供の大学費用は準備できているのでその点は安心ではあります。
25年は長いですね。
まぁ、投資額がゼロにはならないだろうし、配当金も減ったとしてもある程度は貰えるでしょう。
今後はできるだけドローダウンを少なくして、いかにして配当金を増やすことができるか?に焦点をあてて投資していきます。
[最終更新日]: 2021/03/21