株式市場は好調ですね。
なんとなく2005年の後半の雰囲気と似ているような…。勘違いであればいいのだけど。
もう12年も前のことだけれども今でもよく覚えています。
2005年の後半の株式市場は、とりあえず何かしら株を保有しておけば騰がるので、面白いほど資産が増えていきました。
まさに、働くのがバカらしく思えるくらいに。
株式投資で買い方は損している人がいないのではないかと感じるほどでした。
買い方は、マーケット全般で使われる用語で、買い注文を入れた人の総称のことをいいます。
引用元:iFinance
そういう時って、株式投資なんて簡単じゃないか?という間違った思い込みも芽生えてくるんですよね。まぁ、私のことなんですけどね!
投資の実力があるわけでもなく、単に環境が良かっただけに過ぎません。
その後、当然のごとく叩きのめされるのですが。
今、もしかしたら株式投資なんて簡単すぎると思っている人がいるのであれば、ちょっと考えを改めてみてもよいかもしれません。
それと、資産運用で安全に、しかも効率よくできるものは今はありません。
もしかしたら、大富豪レベルになると美味しい話があるのかもしれませんが、一般庶民には関係のない話です。
これだけ低金利なので、銀行に預けても増えない、国債も利率が低いので増えません。安全といわれる資産では効率よくなんて増やせないのです。
安全に効率よく増やせますよなどと勧誘されたら、騙されているのかもしれないと勘ぐった方がいいです。
安全に増やせるのであれば、本人は実際にやっていて利益を得ているのでしょうか?
そうでないのであれば、信じられないですよね。
株式投資で成功する可能性は高いけど、簡単ではない
上記はTOPIXのチャートですが、調整らしい調整もなく、順調に騰がっています。
投資家の懐も温かいわけです。
騰がるから買われる割高な株
こうなってくると、割高すぎなのではないか?と思われるような株もみられるようになってきました。
例えば、串カツ田中。
- PERは174
- PBRは29
どうなんでしょう?
投資していないのでよく知らないですが、指標だけみると凄いなと。
ビットコインへの投資も活況みたいですね。
とりあえず、騰がってるから買われるという状態になってるのでしょうか。こうなると、ババ抜き大会、チキンレースみたいになってきます。
短期売買が上手な投資家はこういう株で一気に利益を得るのでしょうが、素人は手を出さないことをおすすめします。
短期売買はある種の才能が必要だと考えていて、誰もが利益をあげれるわけではないですから。カモになる可能性が高いです。
株式投資は簡単ではない
株式投資で簡単に利益をあげ続けることのできる才能豊かな人も一部にはいるでしょうが、大多数は株式投資で簡単に利益をあげられません。というか、簡単に利益をあげ続けられる人はいませんと書いた方がいいですね。
今はほとんどの株式が騰がってますから、利益がでている投資家は多いでしょう。
でも、いつか下落するときが来ます。その時に同じように利益をあげれるのかというとそれは無理な話で、下落相場では、いかにして資産の目減りを防げるかに注力する必要があります。
騰がるのはゆっくりだけど、下がるのはあっという間。
そんな経験をしたことのある人もいるかと思います。
リーマンショックは私にとっては初めての下げ相場で、ものすごい勢いで資産が減っていきました。日経平均が一日で1000円とか平気で下がるのです。
怖かったですよ。あと、東日本大震災のときも下げのスピードが速かったような気がします。
取引履歴を見てみると、2008年は約-34%の成績でした。大幅に減らしてしまいました。
一年で30%以上も資産が減るのです。耐えられないほどの苦しみでしたよ。溶けてなくなったお金があったら、何ができたんだろう、何が買えたんだろうと考えるとやりきれない気持ちでいっぱいでしたね。
投資はいいときもあるけれども、しんどいときもあるので、そんなに簡単ではないのです。
唯一、救われたのが投資資金が全額なくなったとしても、日常生活をおくるうえでは何も問題はないと思えたことです。
生活防衛資金もちゃんと数年分は確保していましたし、投資資産が半減しようが普段と変わらない生活をおくれるということは幸せなことです。
だから、当時に比べて資産が増えた今も、教育資金は少額で運用しているセゾン投信を除いては無リスク資産で確保していますし、生活防衛資金もきちんと確保しています。
老後資金はリスク資産(米国株と日本株)でガッツリと運用しているけれども、必要になる時期はまだまだ先なので、安全に運用するよりもリスクはありますが、増やす努力をしています。
関連記事 老後資金運用にはどんなポートフォリオが最適なのか考えてみた 関連記事 老後資金の資産運用の極意は配当金を元手に追加投資を続けること!
まとめ
株式市場はどこまで騰がるかはわからないけれど、一応いつ下げ始めるかはわからないので心づもりはしておこうと思います。
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それと、残念なのが米国の株式市場は堅調なのに、私の保有している米国株のリターンは悪いということ。
今に始まったことではなく、前からなのだけど、それにしても悪い。もちろんマイナスではないですよ。
受け取った配当金や日本株の利益を米国株に投資しているにも関わらず、米国株の投資割合が増えていきません。
こういった市場全体が好調の時は、私が保有しているような米国株への配当再投資戦略はうまく機能しないのかもしれませんね。投資先の選び方も悪いのだろうけど(泣)
子供が大きくなった時に、連続増配の実績のある優良企業を長期で保有して、配当金を再投資させる投資法は効果があるんだよと証明してみせたいので、あきらめずに愚直にやっていきます。
[最終更新日]: 2020/02/07