
米国債の2年物と10年物の長短金利が逆転し、逆イールドが発生しました。
債券市場からのリセッション(景気後退)警報はますます大きく鳴り響いている。
アジア時間15日の取引で、30年物米国債利回りが初めて2%を下回った。世界のマイナス利回り債券残高は16兆ドル(約1695兆円)を突破。10年物米国債利回りも再び2年物を下回った。この長短逆転は18カ月以内のリセッション入りを示唆するとされている。
30年債利回りは一時3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.9883%となった。14日には15bp低下した。2年債と10年債の利回りは14日の米市場で一時逆転した後、順イールドに戻っていたが、アジア時間15日には10年債利回りが一時2bp低下の1.5573%となり2年債の1.5609%を再びわずかに下回った。
出所:bloomberg
2018年の12月には、米国債の3年物と5年物が逆転したと話題になりましたが、今回は本当の逆イールド状態。
2年物と10年物が逆転すると、しばらくしてからリセッションに突入することが多いと言われています。
グレーで塗りつぶしているところが景気後退期(リセッション)です。
その前には長短金利が逆転していることがわかると思います。
また、米国だけでなく英国でも2年物と10年物の金利が逆転した逆イールド状態になってます。
逆イールドが発生したことで、いよいよ株式市場も本格的に下落が続くのかもしれませんね。
目次
逆イールド発生でNYダウは800ドルを超える大幅下落
朝起きて、米国株のポートフォリオを眺めてみると値下がり銘柄のオンパレード!
値上がりしたのは、米国債券ETFのBNDとVGLTだけ。
債券ETFであるBNDとVGLTはじわじわと値上がりしてます。
関連記事【景気後退に備える】レイ・ダリオのオール・シーズンズ戦略からポートフォリオを考える
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株式が大幅に値下がりしているから、BNDとVGLTが少々値上がりしても焼け石に水状態ですけど、買っておいてよかったです。
あと、ディフェンシブといわれる生活必需品銘柄であるPGやULは下げにくかったです。
ダウが3%下げる中、PGは-1.25%、ULは-0.05%でしたから。
関連記事リーマンショック時に株価が下がりにくかった企業【生活必需品セクター】
逆イールド発生からリセッション開始までの平均は?
逆イールド発生 | リセッション開始 | 逆イールド発生から 景気後退までの期間 |
---|---|---|
1978年8月 | 1980年1月 | 17か月 |
1980年9月 | 1981年7月 | 10か月 |
1988年12月 | 1990年7月 | 19か月 |
2000年2月 | 2001年3月 | 13か月 |
2005年12月 | 2007年12月 | 24か月 |
平均すると逆イールド発生からリセッション(景気後退)開始までの期間は約15か月です。
今回はどうなるかはわからないけど、よりディフェンシブな銘柄に入れ替えたり、キャッシュを増やしたり、用心するに越したことはないです。
今までどおりであるなら、遅くとも2022年には景気後退(リセッション)が開始するということですね。
日本株の下落は全体的にたいしたことない
NYが800ドルも下げていたので、日本もどれだけ下げるかと思いきや、8/15は前日比-250円ほどで大して下げませんでした。
今日も少しだけ買ったけど、まだまだズルズルと下げていきそうな気もするし、どうだろう?
JTももっと下がるかと思っていたけど、あまり下がりませんでした。
配当利回り7%になるのがちょうど株価2200円なのだけど、そこまで下がらないかな。
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大型株の利回りが高い!売られ過ぎじゃないの?
日本株は大型株の配当利回りが高いものが散見されます。
また、PBR1倍割れの企業もたくさんありますし、売られ過ぎのような気もします。
4月に調べた時の配当利回り4%越えの大型株について書いていますけど、今はもっと利回りが高くなってるでしょうね。
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浅く広く買い付けておいて、しばらく寝かしておけばそれなりに利益が出そう。
株式市場が軟調なときは良書を読もう!
株式市場が軟調なときは、ついつい不要な売買をしてしまいがちです。
相場と少し距離をおいて、良書を読むのも悪くないですよ。
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[最終更新日]: 2020/02/07