
20数年後にやってくる老後を見据えた資産運用をする時に重視しているのが、保有株からの配当金です。
目指すところは年金に頼ることなく配当金だけで日々の生活費をまかなうこと。
だけど、今の生活水準を維持して配当金生活をするためには配当利回りで2~3%と想定すると2億円近くは必要になるだろうからムリな気もします。諦めてはいないけれど。
それが叶わないとしても年金での不足分を資産を取り崩すことなく、配当金でまかないたいのです。
そのためにはどうすればよいのかを考えたいと思います。
安定した配当収入を得るために
安定した配当収入を得るためには、継続的に配当金を支払ってくれる企業の株主であることが重要になります。
そのためには配当金支払いに対する企業の姿勢がしっかりとしている必要がある。
経営者の配当に対するこだわり
配当金には経営者からのメッセージが込められていると考えられていて、欧米の企業では滅多な事では減配しません。減配するということは経営者が企業業績の見通しがかなり厳しいと想定していると市場は受け止めるようです。
たとえ企業業績がよくなくて減益だったとしても増配する企業はたくさんありますからね。
連続増配で有名はP&Gでも減益ですが、今年も増配発表がありましたし。株主もそれを期待しています。
日本の企業はちょっと業績が悪くなるとすぐに減配にしたり無配する企業が結構ありますが、欧米の企業を見習ってもらいたいものです。
その点、花王の経営者は配当金に対するこだわりが強いです。
「連続増配にはこだわる。厳しい時代でも1円でも増配を、とやってきた。先輩たちがつないだ思いは絶対に私の代で途切らせられない」
安定した配当金を継続して得るためには、こういった配当金にこだわりのある企業の株主でありたいです。
配当金の信頼性が高い企業を保有する
景気後退局面で企業業績が悪く、株価が低迷していたとしてもきちんと配当金を支払ってくれると株主はとても助かります。
そういう意味では、連続増配企業は今後も増配していく可能性が高いです。
日本株でも10年以上もの間連続増配している企業はありますから、配当金のポートフォリオに組み入れる場合の第一候補は花王のような配当金支払にこだわりのある企業になります。
アルトリアグループのアニュアルレポートには、毎年のように連続増配についての記載があります。配当金にこだわっている証拠ですよね。
Our second long-term goal is to maintain a target dividend payout ratio of approximately 80% of adjusted diluted EPS. Our annualized dividend payout ratio for 2014 was 80.9%, which was the highest in the S&P Food, Beverage & Tobacco Index. We’re proud to say we’ve raised the dividend 48 times in the past 45 years.
引用元:アルトリアグループ アニュアルレポート2014
アルトリアグループは過去45年間に48回の増配。すばらしいです。私もアルトリアグループの株は保有していますが、これからもずっと保有し続けるつもり。
おまけに配当金の成長と株式買戻し(自社株買い)を通じて株主利益を高めるという記述まであるんですよ。日本企業ではなかなかこういった記述のある企業はないですよね。
数十年後の買値からの配当利回りがどれくらいになっているか楽しみです。
配当金を重視するなら外国株
株主重視の姿勢という点からみると、残念ながら日本企業よりも欧米の企業の方が圧倒的に優れていると思っています。
となると、配当金生活のためのポートフォリオは日本株ではなくて外国株中心になっても仕方ないのかなと思います。
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[最終更新日]: 2018/08/13