タバコ会社も訴訟のリスクは大きいですが、製薬会社も同様です。
最近ではJNJの訴訟問題がたびたび報道されます。
2018年の12月にはアスベスト入りのタルク問題がありました。
今年になってからは、モルヒネなどのオピオイド系鎮痛剤の中毒性があると知っていたにも関わらず、その危険性を知らせなかったということで訴訟を起こされています。
和解金も2040万ドル支払ってますが、想定よりも少ない金額でした。
そして今度は抗精神病薬のリスパダール問題。
リスパダールを服用すると乳房が成長するリスクがあることを、患者である男性に知らせなかったということで訴訟を起こされてます。
しかも、80億ドルもの賠償金支払いの判決が出ましたが、上訴する予定らしいです。
本当に訴訟ばっかりですね。
日本株投資ではあまり訴訟について考えることってないから、すごく不思議だけど米国は訴訟大国ですからね。
JNJは多くの訴訟問題を抱えている
JNJが多数の訴訟案件を抱えているからといって、投資をやめるか?といわれれば、止めません。
だって、訴訟なんて今に始まったことではなく、昔から訴訟の嵐だったはずです。
過去にもリスパダールに関しては20億ドルほど支払ってますし。
JNJのアスベスト入りタルク問題
ベビーパウダーを日常的に使っていた人が癌になったということで訴えられています。
JNJのベビーパウダーにアスベストが混入していることを幹部は知っていたにも関わらず公表しなかったのではないか?とも言われている。
もしも、アスベストの混入を知りながら公表してなかったのであれば、ちょっと問題ですね。
企業倫理にも反することなので、少し心配ですがどうなることやら。
関連記事【JNJの株価が悲惨】がアスベスト入りタルク問題で10%超の大幅な下落
JNJのオピオイド問題
医療用の麻薬であるオピオイドに関する訴訟はJNJだけではありません。
JNJ以外にも、有名な企業ではアラガンやテバファーマ、ドラッグストアのCVSヘルスなども訴えられてます。
海外ドラマが好きでよく見るんですけど、オピオイド中毒らしき患者の話もありました。
鎮痛剤(オピオイド?)が欲しいあまりに、自分で自分の骨を折るというストーリーでした。
そこまでして、鎮痛剤が欲しいのか?と思いましたけど。
他の色んなドラマでも、鎮痛剤の依存症というか中毒の話はよく見かけるので、中毒患者はものすごく多そうですね。
1999年以来、2017年までにオピオイドの過剰摂取が原因で40万人も亡くなっているみたいなので、大きな問題です。
ただ、これって製薬会社だけの問題でもないような気がするんですけど。
患者自身にも責任はあるような気がして仕方ないです。
だって、オピオイドを投与された患者が全員中毒になるわけでもないでしょうし。
薬を売りたいがために医師に処方を強制するようなことがあったのであれば問題ですけど、処方した医師に責任はないのでしょうか?
よくわかりませんが。
関連記事JNJがオピオイド系鎮痛剤関連の訴訟で大幅下落。タルク問題といい訴訟ばっかり
JNJのリスパダール問題
これは患者が男性だったために起こった問題です。
女性だったら、逆に胸が大きくなったら嬉しい人も多いのでは?と思ってしまう…。
それにしても、胸が大きくなっただけで80億ドルも支払えとは。
恐ろしすぎます。
JNJの訴訟問題のまとめ
大きく報道されなければ、JNJの色んな訴訟について知ることもありませんでした。
これだけ何度も訴訟を起こされていると、訴訟を抱えていることはそんなに問題ではないと勘違いしてしまいそうです。
でも、実際にオピオイド問題で米国の製薬会社(パーデューファーマ)が倒産してますから、JNJもかなりのリスクを抱えていると考えた方がよさそうです。
ただし、JNJの販売したオピオイドは全米で処方された中の1%にも満たない量のようです。
投資するときに、訴訟リスクをどう考えるかって難しいですね。