
今年(2016年)に入ってからの株式市場の変動には驚かされます。
主な株式指数の下落率は、
- 日経平均は約15.2%のマイナス
- TOPIXは15.4%のマイナス
- S&P500は10.8%のマイナス
- ハンセン指数は約12.3%のマイナス
- ユーロストック50は約15.5%のマイナス
となっていて、軒並み10%以上のマイナスになっています。
昨年あたりから投資を始めた人は含み損を抱えている人もいるでしょうし、精神的にしんどい時かもしれませんが、誰もが通る道なのでお互い頑張りましょう。
投資をする上で大切なことの1つは元本を確保することだと思っているので、今のような下げ相場ではできるだけ元本を減らさないようにすることを意識しています。
難しいので下げ相場ではやはり資産を減らしてしまうけれど…。
日本株は10年前の水準に逆戻り
年初からは日本の主要指数は15%ほどのマイナスです。よく下がりました。
そして期間を延ばしてみて10年チャートを見てみると、日経平均は3.4%マイナスでTOPIXに至っては何と23.6%ものマイナスです。
10年前の株価よりも下げています。
2006年2月というとライブドアショックのあった年です。当時よりも株価水準が下なんですね。意外でした。
一方、S&P500は46.6%もプラスです。
長期投資するなら米国株なのか?
上のようなチャートを見ると、日本株への長期投資って報われないのかなと思ってしまいますね。
バブルの時の高値を一度も超えた事はありませんし…。
長期投資という観点で考えるとやはりメインは欧米の株にした方が良いのかもしれない。
グローバル企業がたくさんありますし、稼ぐ力がとてつもなく強い企業が多いです。
現時点では持ち株は日本株がほとんどで外国株はまだまだ少ないですから、外国株を増やすチャンスだと思って安くなったところでは積極的に買っていきたいと思います。
急落時に割安な株価で購入することが大事
株式市場が急落すると不安になると思います。売りから入れる人を除いては株価が下落すると利益が減ったり、含み損になったりします。
だけど考えようによっては、自分が買い付けた時よりも安い値段で買えるということです。
個別株に投資する時は、投資する企業についてよく調べてから買います。株価が下落しているのは何かの大事なサイン(業績悪化など)なのかもしれないので、当初想定した前提が崩れていないかのチェックを念入りにしてみて、業績に問題がないようならばさらに割安になった価格で買い増しするチャンスです。
ミスターマーケットに振り回されない
グレアムの著書である賢明なる投資家には、有名なミスターマーケットの話が出てきます。
市場の値付けというのは、あなたの個人事業のパートナーであるミスターマーケットという名の非常に世話好きな男によってなされたものだと考えなさい。
ミスターマーケットは感情的問題を抱えているので、企業が安定した財政状況にあったとしても、そのことを値付けに反映させないのです。上げ相場の時は客観的な価値以上の値付けをするし、下げ相場の時は価値以下の値付けをするのです。
だから、ミスターマーケットには振り回されないようにしなくてはいけません。
ここで大切なのは、投資先企業の価値を見積もるということ。その価値以下の値段が付いているのならば買うべきなのです。
バフェットの有難い言葉があります。
投資家として成功するためには、優れた企業判断と自分自信の考えや行動を市場に渦巻く強い感情から隔絶できる能力との両方を備えることが必要なのです。
私が自分自身を市場の感情から隔絶しようとするとき、グレアムのミスターマーケットの話をしっかり心にとめておくことがとても役立っています。
バフェットからの手紙
競争力に秀でた企業に投資する
どんな企業に投資すればいいかといえば、10年後や20年後でも競争力に秀でていると思われる企業です。
見つけるのはとても難しいですが。
見つけたとしても、将来性のある企業はすでに高く評価されていてPERが30以上などと割高な水準のものが多いです。
だけどこのような企業でも今年に入ってからは、高く評価されていた株価も市場全体の急落につられて下がってきています。
こういった企業を適正価格で買えるチャンスなのかなと個人的には感じてますし、実際に将来性のある企業だと私自身が思っている企業をいくつか購入しました。
買った後もさらに下げてますが…。
投資って本当に難しいですね。だからこそ、面白いんですが。
[最終更新日]: 2020/02/07