製薬会社の売上ランキングとブロックバスター – 長期投資でのんびり資産運用

製薬会社の売上ランキングとブロックバスター

決算発表を受けて、保有株であるギリアド・サイエンシズの株価が急落しています。

ドル箱であるC型慢性肝炎治療薬ハーボニーの価格抑制圧力、患者数の減少による販売数量の減少や競合他社の薬剤による市場占有率の低下など、懸念事項は多くあります。

ギリアドの主力製品といえば、ハーボニーやツルバダ、ソバルティ、アトリプタ。

米国でのハーボニーの売り上げは前年の半分以下ですが、他の地域ではここまで落ち込んではいません。

今後どうなっていくのか、見守りたいと思います。

さて、医薬品売上ランキングやブロックバスターについて調べましたので記事にしてみます。

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2016年製薬メーカーの予想医薬品売上ランキング

順位 企業名 売上高
ファイザー $48B
ノバルティス $44.5B
ロシュ $39.8B
メルク $39.7B
サノフィ $37.9B
ギリアド・サイエンシズ $33.5B
ジョンソン&ジョンソン $33.2B
GSK $30.1B
アッヴィー $26B
10 アストラゼネカ $22.7B

前回調べたときとランキングが変わっています。

関連記事 世界の医薬品の売上ランキング2014年

この中で保有しているのは、ファイザー、メルク、ギリアド・サイエンシズ、ジョンソン&ジョンソン、GSK、アッヴィの6社です。

その中でもジョンソン&ジョンソンがお気に入り。定期的に買い増しします。

2016年のブロックバスターTOP10

ブロックバスターとは、全世界での一年間の売上高が10億ドルを超える医薬品のことを指す場合が多いです。

ブロックバスターの開発ができるかどうかで、企業の成長が左右されるので非常に重要。

順位 薬剤 企業名 売上高
ヒュミラ(Humira) アッヴィー $15.7B
ハーボニー(Harvoni) ギリアド・サイエンシズ $11.6B
リツキシマブ(Rituxan) ロシュ $7.3B
アバスチン(Avastin) ロシュ $7.0B
ランタス(Lantus) サノフィ $6.9B
ハーセプチン(Herceptin) ロシュ $6.8B
レブラミド(Revlimid) セルジーン $6.7B
プレベナー13(Prevnar 13) ファイザー $6.1B
レミケード(Remicade) ジョンソン&ジョンソン $5.8B
10 アドエア(Advair) グラクソスミスクライン $5B

アッヴィのヒュミラが世界で一番売れてる薬剤なんですね。すごい!!

関連記事 配当金生活ポートフォリオにアッヴィ(ABBV)を追加

プレベナーは子供がまだ小さいときに予防接種しました。

生後2か月から6歳未満の小児に対する肺炎球菌による侵襲性感染症を予防するワクチンで、子供が予防接種したときは自費だったけど、2013年からは定期接種(自己負担なし)となりました。

有効性のあるワクチンが無料で受けられるのはありがたいですね。

今は小児だけでなく、65歳以上の高齢者も接種可能です。

ギリアド・サイエンシズのハーボニー

保有株であるギリアドのハーボニーもブロックバスター。

発売から1年未満でブロックバスターとなった驚異的な薬剤です。

ただし、2016年4月1日には日本での薬価が31.7%引き下げられるなど悪材料もあります。

日本での売上高も2016年の第1四半期をピークに減少してきており、第4四半期にはピーク時の2割弱にまで減少。

C型肝炎患者のハーボニーによる完治で患者数の減少(C型肝炎が12週間で完治が見込め、繊維化が軽い場合は8週間)、および他社からもC型肝炎治療薬が発売されていますから仕方ありません。今後もハーボニーの販売は落ち込む見通し。

株主としては一抹の不安があります…。

ただ、企業としてはかなり立派で、実際にギリアドはC型肝炎の撲滅を目指し、テストプロジェクトとしてではありますが、グルジア共和国に無償で提供しています。

そういえば、ギリアドはメルクからC型肝炎治療薬の特許侵害で訴えられていました。

結果はメルクの勝利で、ソバルディ、ハーボニーの売り上げの10%(25.4億ドル)をロイヤルティーとしてメルク側に支払うという判決が下りました。

また、ハーボニーのような高額薬剤による医療費の増大は問題にもなっています。

ブリストル・マイヤーズスクイブのオプジーボ

まだブロックバスターとはなっていないようですが、ブリストル・マイヤーズスクイブの免疫療法薬オプジーボはウォッチしていても損はないと思われます。

2016年の第4四半期にはC型肝炎治療薬ハーボニー(ギリアド・サイエンシズ)を抜き、オプジーボ(ブリストル・マイヤーズスクイブ)が日本での売上高が1位となりました。

オプジーボの日本での販売元は小野薬品工業です。

そして、このオプジーボの薬価が驚くほど高い!!

例えば、ブリストル・マイヤーズスクイブのメラノーマ(皮膚がん)や肺がん(非小細胞肺がん)に適応されるオプジーボ(ニボルマブ)は1年間で治療費が3500万円にもなるそうです。体重やがんの種類によって薬剤の量は違ってくるそうですが。

メラノーマは国内でも患者数が少なかったので、あまり問題にはならなかったようなのですが、肺がん患者は多く、薬剤の高さが問題になっています。また、腎臓がんやリンパ腫の一部にも適応されました。

そして、この高額な薬剤であるオプジーボも薬価がいきなり半額に引き下げられることが決まりました。

そうはいうものの、もともとオプジーボの薬価が高いのは日本だけ(世界中で日本が一番最初に承認されたため)のようで、米国は日本の4割、イギリスに至っては2割ほど。日本の薬価が高すぎるのです。

医療費高騰の問題

先日、テレビで医療費の高騰について放送されていて、オプジーボも取り上げられていました。

この薬剤は効く人には劇的に効く型があって、末期の肺がん患者がオプジーボの投与により、がんが縮小(寛解?)し、以前と変わらない生活をおくれるようになったと取材されてました。

いわゆる抗がん剤と違って、免疫療法薬の一種なので副作用もほぼないので仕事も通常どおりされていました。

死を意識する病であるガンが治るかもしれない夢の治療薬として有名です。副作用もないとなれば本当にありがたいですが、一方で政府の負担するお金(国民の健康保険料から支払われる)が増大しているという問題もあります。

企業側も開発には莫大なお金がかかっていますし、儲からないとなれば新薬の研究開発が進まない恐れもあるし、難しい問題ですね。

ライバル薬のメルクのキイトルーダ(ペムブロリズマブ)の出現もあり、ブリストル・マイヤーズスクイブの一人勝ちとはいかないかもしれません。

キイトルーダの1日あたりの薬価はオプジーボと同額です。

また、ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)は、メルクのキイトルーダに対し特許を侵害されたとして訴訟を起こしていましたが、和解しています。
メルクはBMSと小野薬品工業に対して6億2500万米ドルの支払いと2017年1月1日から7年間は全世界でのキイトルーダの売上の6.5%をロイヤリティーとして支払い、2024年1月1日から3年間は2.5%をロイヤルティーとして支払うとしたライセンス契約を締結しました。

5年以内にブロックバスターとなりそうな医薬品

ブロックバスターとは、年間売上高が10億ドルを超える医薬品のこと。

5年以内にブロックバスターとなりそうな薬剤がいくつかあります。

1.オベチコリン酸

インターセプト・ファーマシューティカルズ社と住友大日本製薬の慢性肝臓疾患薬のオベチコリン酸(obeticholic acid)です。

臓器の脂肪蓄積によって引き起こされる非アルコール性脂肪性肝炎の治療に有効であることが証明された薬剤。

世界人口の約2~3%が非アルコール性脂肪性肝炎に罹患しているので、大ヒットが予測されているようです。

ちなみに、オベチコリン酸は2020年までに26億ドルの売り上げが予測されています。

2.エムトリシタビン&テノホビル・アラフェナミド

ギリアド・サイエンシズの創薬であるHIV-1感染薬(エムトリシタビンおよびテノホビル・アラフェナミド(F / TAF))は2020年までに20億ドルの売り上げが予測されています。

テノホビル・アラフェナミド(tenofovir alafenamide)をベースとした製品にはDescovy、OdefseyやGenvoyaがあります。

ちなみに日本たばこ産業(JT)がDescovyの日本国内の独占的開発・商業化権を取得しています。(販売は鳥居薬品)

ギリアド・サイエンシズはHIV分野の医薬品において約50%のシェアをもっています。

3.MK-5172A

メルクのC型肝炎治療薬であるMK-5172Aです。
ギリアドのハーボニーやアッヴィのビエキラパクと競合する薬剤で、2020年までに15億ドルほどの売り上げが予測されています。

4.ベネトクラックス

アッヴィの慢性リンパ球性白血病の治療薬ベネトクラックス(Venetoclax)です。

これは経口治療薬で、化学療法に耐性のある慢性リンパ球性白血病の一種に焦点を当てたもので、臨床試験で患者の79.4%に奏功率を示しました。

また、ベネトラックスは非ホジキンリンパ腫のような他の血液癌や、転移性乳癌患者のタモキシフェンと併用する可能性のある治療薬としても試験されています。

2020年までに15億ドルほどの売り上げが予測されています。

5.ヌプラジド

アカディア製薬のパーキンソン病精神病用のヌプラジド(Nuplazid)もブロックバスターとなることを予測されています。

パーキンソン病患者の40%にまで及ぶパーキンソン病精神病(幻覚と妄想)の治療に役立ち、市場で最初かつ唯一の薬剤である可能性があるそうですよ。

2020年までの売り上げ予測は40億ドル。

ヘルスケア市場の今後

先進国では高齢化社会を迎え、医療費の増大が問題になっています。

高齢者が増加するということは、医薬品の需要も増えるという事。

そういった点でみると、ヘルスケア株に投資しておくことは重要なのかもしれません。

ただ、どこのメーカーが大型新薬を開発できるかは予測するのが難しいと思うので、幅広く投資するのが良いのかな?

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