アベノミクス以降の数年の株式市場はほぼ右肩上がりの相場でした。とりあえず保有しておけば儲かるみたいな感じでしょうか。
テレビや雑誌で株式投資が取り上げられ、それまで投資に興味がなかった人も投資するようになったのではないでしょうか。
昨年から投資を始めた人などは含み損を抱えている人も結構いると思いますし、投資を始めたばかりの時に抱えてしまった含み損は金額の多寡にかかわらず、とても不安でしょう。
昔の自分も含み損を抱え、日に日に増えていく含み損の金額を見ていると不安でたまりませんでした。
含み損を抱えたことのない投資家はいません。
含み損を抱えてしまっていても損切するなり、買い直しするなり、買い増しするなり対処法はいくつかありますし、投資を止めるという選択だけはしてほしくないです。
リーマンショック当時、含み損を抱えて不安だったときに心の支えになった本があります。
それはテンプルトン卿に関する本でした。
今、不安で悩んでいる人の心の支えになってくれるかもしれません。
Contents
含み損を抱えた人は誰だって最初は不安です
私は2005年の1月に株式投資を始め、その年は運よく利益を出すことができました。だけど、この時は投資初心者らしい重大な勘違いをしていたんですよね。
上げ相場では誰でも簡単に利益をあげられる
2005年後半はどんな銘柄でも保有しておけば株価が上る、そんな状況でした。
この時の私は投資なんて簡単ではないか!!などと何ともマヌケな考えをしてました。
今、考えるととても恥ずかしい考えをしていたのです。
2005年、特に後半はどんな銘柄でも持っていれば騰がるという相場でした。
こういう時って投資で利益をあげられたのは自分の才能があるからだと多くの人は勘違いします。
だけど、それは大きな誤りであることがほとんど。
そんな時はほとんどの人が利益をあげています。才能なんかではなく、市場環境が良かっただけなのです。
リーマンショックの発生で多額の含み損に耐える日々
年が明けてすぐにライブドアに強制捜査が入り、株式市場は下落を始めます。何とか2006年は持ちこたえたけれど、翌年2007年に本格的な下げ相場がやってきました。
そして、2008年のリーマンショックの発生。
当時は高値から半値以下に株価が下落している銘柄もたくさんありました。倒産した企業も多数。2005年あたりに個人投資家に大人気だった不動産流動化銘柄なんてほとんど消えてなくなったような気がします。
私の保有している株でも一時期は半値以下になってたものもありましたし、実際に大きな損切も実行しました。
この時はかなり落ち込みましたよ。
それまでも小さな損切は何度かしたことはあったけれども、初めての大きな損切でしたから。
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確かに、リーマンショック発生して間もなくの頃はポートフォリオ全体でも凄まじい含み損でしたし、何度も心が折れそうになりました。
勇気をだして投資する
リーマンショック後の数年間は含み損を抱えながらも、新規資金を投入して買っていました。だってどう考えても激安だったから。
買っても、買っても下がるというのは、本当に不安でしたけどね。
心の支えはテンプルトン卿の流儀
この低迷している時期に何度も何度も読んだ本がテンプルトン卿の流儀です。
あまりの含み損に不安でたまらなくなった時に本当に繰り返し読みました。
めちゃくちゃ不安だった時に心の支えになったこの本は、今でも私の宝物。
だから、この本に書いてあるこの言葉をいつも頭の片隅において投資するようにしています。
他人が絶望して売っているときに買い、他人が貪欲に買っているときに売るには、最高の精神的強靭性が必要となるが、最終的には最高の報いが得られる。
(中略)強気相場は悲観のなかで生まれ、懐疑の中で育ち、楽観とともに成熟し、陶酔のなかで消えてゆく。悲観の極みは最高の買い時であり、楽観の極みは最高の売り時である。
皆が売りまくって、出来高も少なく、皆が投資に興味を無くしている時に買うということはとても不安です。
もっと下がったらどうしよう、今よりも損失を出したらどうしようと悪い事ばかり考えてしまうんですよね。
そういう時にこの本を読んで、勇気を出して資金が許す限り買いました。
もちろん買ってからさらに下げるなんてことは日常茶飯事でした。もう何度も心が折れそうになりましたよ。
市場が恐怖に満ち溢れている時は絶好の買い場
誰も買う人がいない時に買うのはとても勇気のいることですが、こういった状況で買うことが将来の利益につながるのです。
そして、相場が低迷していた2008年から2012年の間に買えた銘柄はその後、ものすごいパフォーマンスを叩きだしてくれましたよ。
10倍株をゲットできたのも、この時に買った銘柄ばかりです。
その後、1銘柄だけは20倍株になりました。
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資産運用するならしっかりと勉強すること
資産運用で、資産をそれなりに増やそうと思うならやはりある程度は勉強した方が良いと思います。
それも良書と呼ばれるものを読んでおくのが良いかと。私も好きな本は何度も何度も繰り返し読みます。
そうでないのは1回読んで終わりですが。
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インデックス投資を最近になって始めた人で含み損を抱えて不安な人もいるかもしれません。その時は半値になっても儲かる「つみたて投資」を読んでみてください。
投資を継続する力になってくれると思います。
諦めて投げ出したらそこで終わりです。
株価が下がって辛くて不安な時にも投資を中止せずにできるだけ買いましょう。今までよりも割安に購入できるチャンスなのですから。
株価が下がって含み損が増えていったとしても投資を続けていれば、また上がるときがきっときますよ。
まとめ
下げ相場は苦しいです。私もリーマンショックを経験しているので今年に入ってからの急落程度では大したことないと思っても、やっぱり資産が減っていくのを見るのはやはり辛いです。
それは皆同じだと思いますよ。
これからもまだまだ下がるのかもしれないし、もしかしたら何事もなかったかのようにまた騰がり始めるのかもしれません。
あそこが底だったとか、あそこが天井だったなんてことは、ずっと先にしかわからないことなので予想しても仕方がないと思います。
大事なのは自分の投資方針に沿って、愚直に投資を続けることなのではないかと思います。