日本株でも米国株でもダウの犬戦略は有効!

 

ダウの犬投資法は誰でも実践できて簡単なわりには、なかなかのリターンを叩き出しています。

 

ダウの犬投資法って何?

NYダウを配当利回りの高い順に並べて、上位10銘柄に同額ずつ均等にに投資することです。

1年経過後には再度、配当利回りの高い順に並べて上位10銘柄に同額ずつ均等にに投資し、これを毎年のように繰り返す投資法です。

 

ダウの犬はどちらかというと負け犬的な感じで米国では扱われているのですが、実際のリターンは負け犬なんかではないのです。

オススメ ダウの犬戦略は有効なのか?

 

NYダウは米国を代表する優良30銘柄で構成される指数なのですが、日本株でのダウの犬投資法を実行しようとするとNYダウと同じような日本を代表する企業で構成された指数の中から銘柄選びをしなければなりません。

 

となると、日経225がNYダウにあたると考えてもよいと思います。

 

または時価総額、流動性の特に高い30銘柄で構成された株価指数であるTOPIX Core30の構成銘柄でも同じようなものでしょうか。

 

TOPIX Core30(トピックス コア30)は、TOPIXニューインデックスシリーズの一つで、東京証券取引所の市場第一部全銘柄のうち、時価総額、流動性の特に高い30銘柄で構成された株価指数のことをいう。事実上、国内における時価総額ベスト30であり、選ばれている企業はどれも世界的なリーディングカンパニーである。市場の実勢をより適切に反映させるために年に1回(毎年10月)構成銘柄の見直しが行われている。東京証券取引所により算出・公表されている。

出典元:Wikipedia

 

今回は、日本版のダウの犬戦略をとった場合にどのような企業で構成されるのかを確かめてみるのに、日経225で調べるのは大変労力がかかるので、TOPIXコア30の企業で考えてみます。

 

さて、日本株でもNYダウの負け犬の投資戦略が通用すると思いますか?

2001年から2010年までの日本株版のダウの犬投資法でも、米国と同じように日経平均よりも高いリターンを叩き出していたのです。

 

つまり、日本株でもダウの犬投資法は有効なのです!

 

 

日本版ダウの犬戦略の構成銘柄

 

まずはTOPIXコア30の構成銘柄は下記の30社。

今回から野村HDが抜けて、キーエンスが仲間入りしています。

企業名 株価 配当金 配当利回り
日本たばこ産業 3844 128 3.3%
セブン&アイ HD 4453 90 2.2%
信越化学工業 9067 120 1.3%
武田薬品工業 4835 180 3.7%
アステラス製薬 1623.5 34 2.1%
日立製作所 632 12~13 1.9%
パナソニック 1189.5 20~25 1.7%
ソニー 3275 20~25 0.6%
キーエンス 40100 75~100 0.19%
デンソー 5063 120 2.4%
ファナック 19815 350 1.8%
村田製作所 15650 220 1.4%
日産自動車 1175.5 48 4.1%
トヨタ自動車 6878 200~210 2.9%
本田技研工業 3415 88 2.6%
キヤノン 3295 150~160 4.6%
三井物産 1607 50 3.1%
三菱商事 2490 60 2.4%
三菱UFJフィナンシャル 720.2 18 2.5%
三井住友フィナンシャル 4460 150 3.4%
みずほフィナンシャル 209.8 7.5 3.6%
東京海上HD 4796 135 2.8%
三井不動産 2705 32 1.2%
三菱地所 2327.5 18 0.8%
東日本旅客鉄道 10100 130 1.3%
東海旅客鉄道 19230 130 0.7%
日本電信電話 4912 120~130 2.4%
KDDI 2959.5 80 2.7%
NTTドコモ 2663 80 3.0%
ソフトバンク 7765 44~50 0.6%

※株価は2016年12月30日終値

この30社の中から、配当利回りの高い順に機械的に10社選びます。

 

2017年の日本版ダウの犬戦略のポートフォリオ

企業名 株価 配当金 配当利回り
日本たばこ産業 3844 128 3.3%
武田薬品工業 4835 180 3.7%
日産自動車 1175.5 48 4.1%
トヨタ自動車 6878 200~210 2.9%
キヤノン 3295 150~160 4.6%
三井物産 1607 50 3.1%
三井住友フィナンシャル 4460 150 3.4%
みずほフィナンシャル 209.8 7.5 3.6%
東京海上HD 4796 135 2.8%
NTTドコモ 2663 80 3.0%

 

日本版ダウの犬投資法のポートフォリオは上記の10社となりました。

ものすごく業種が偏ってしまってますね。自動車や銀行で4企業も入ってます。

この10社に均等に(同じ金額)投資するのが、日本版ダウの犬投資法になります。

 

 

symbol 株価2016年 配当利回り2016年
VZ 53.38 4.33%
PFE 32.48 3.94%
CVX 117.70 3.67%
BA 155.68 3.65%
CSCO 30.22 3.44%
KO 41.46 3.38%
IBM 165.99 3.37%
XOM 90.26 3.32%
CAT 92.74% 3.32%
MRK 58.87 3.19%

 

日本版ダウの犬戦略の過去のリターン

 

日本経済新聞のサイトで米国流割安株投資「ダウの犬」戦略 日本での効果は?の記事に日本版ダウの犬戦略について、2001年から2010年までのリターンが掲載されておりました。

 

2001年の日本版ダウの犬のリターン

企業名 配当利回り ダウの犬リターン 日経平均リターン
東電 2.12% -11% -24%
ブリジストン 1.54%
東芝 1.31%
日立 1.08%
みずほHD 0.99%
野村 0.88%
JR東日本 0.75%
デンソー 0.69%
武田薬品 0.68%
任天堂 0.67%

 

2002年の日本版ダウの犬のリターン

企業名 配当利回り ダウの犬リターン 日経平均リターン
東電 2.15% -1% -19%
みずほHD 1.31%
NTT 1.17%
野村 1.01%
武田 1.01%
日産自動車 1.01%
デンソー 0.98%
JR東日本 0.95%
トヨタ 0.75%
KDDI 0.73%

 

2003年の日本版ダウの犬のリターン

企業名 配当利回り ダウの犬リターン 日経平均リターン
東電 2.66% 19% 24%
日産自動車 1.51%
JR東日本 1.36%
日立 1.32%
武田 1.29%
任天堂 1.27%
NTT 1.16%
野村 1.12%
三井住友FG 1.08%
村田製作所 1.05%

 

2004年の日本版ダウの犬のリターン

企業名 配当利回り ダウの犬リターン 日経平均リターン
関電 2.66% 16% 8%
東電 2.55%
武田 1.69%
日産自動車 1.55%
任天堂 1.39%
JR東日本 1.19%
セブンイレブン 1.17%
トヨタ 1.05%
デンソー 1.04%
イトーヨーカドー 1.01%

 

2005年の日本版ダウの犬のリターン

企業名 配当利回り ダウの犬リターン 日経平均リターン
東電 2.39% 24% 40%
日産自動車 2.15%
任天堂 2.11%
武田 1.71%
日立 1.69%
NTTドコモ 1.59%
JR東日本 1.40%
野村 1.34%
NTT 1.30%
トヨタ 1.27%

 

2006年の日本版ダウの犬のリターン

企業名 配当利回り ダウの犬リターン 日経平均リターン
日産自動車 2.43% 30% 7%
NTTドコモ 2.22%
東電 2.09%
新日鉄 1.67%
武田 1.66%
アステラス 1.52%
キヤノン 1.45%
トヨタ 1.39%
日立 1.26%
ホンダ 1.19%

 

2007年の日本版ダウの犬のリターン

企業名 配当利回り ダウの犬リターン 日経平均リターン
日産自動車 2.37% -7% -11%
NTTドコモ 2.13%
JFE 1.63%
三菱商事 1.61%
東電 1.56%
アステラス 1.48%
武田 1.47%
野村 1.43%
トヨタ 1.38%
NTT 1.37%

 

2008年の日本版ダウの犬のリターン

企業名 配当利回り ダウの犬リターン 日経平均リターン
日産自動車 3.25% -38% -42%
NTTドコモ 2.58%
武田 2.56%
野村 2.32%
トヨタ 2.32%
ホンダ 2.29%
東電 2.25%
JFE 2.12%
キヤノン 2.12%
アステラス 2.05%

 

2009年の日本版ダウの犬のリターン

企業名 配当利回り ダウの犬リターン 日経平均リターン
日産自動車 6.25% 49% 19%
三井物産 5.55%
三菱商事 5.17%
JFE 5.14%
任天堂 4.83%
トヨタ 4.82%
野村 4.66%
パナソニック 4.04%
キヤノン 3.97%
コマツ 3.94%

 

2010年の日本版ダウの犬のリターン

企業名 配当利回り ダウの犬リターン 日経平均リターン
みずほFG 4.82% 7% -3%
武田 4.7%
任天堂 4.33%
NTTドコモ 4.01%
アステラス 3.61%
三井住友FG 3.40%
NTT 3.29%
セブン&アイHD 2.95%
関電 2.86%
キヤノン 2.81%

 

過去10年間の平均リターン

2001年から2010年までの日本版ダウの犬戦略での平均リターンは8.78%でした。

この間の日経平均の平均リターンは-0.02%です。

TOPIXコア30の平均リターンは-4.29%です。

 

米国でのダウの犬戦略と同様に、日本でもダウの犬戦略は有効といえそうです。

特にリーマンショック後の2009年の配当利回りの高さには驚かされます。

おまけに日経平均のリターンを30%もアウトパフォームしてます。

2017年の日本版ダウの犬戦略はどうなるのでしょうか。少しは期待できるのかもしれません。

 

2019年の日本版ダウの犬を検証中

 

本来はダウの犬投資法は、前年末の配当利回りから次の年のダウの犬銘柄を選出するのだけど、調べるのが面倒だったので2019年8月からウォッチを開始しました。

 

企業名 株価 配当金(予) 配当利回り
日本たばこ産業 2408.5 154 6.39%
武田薬品工業 3904 180 4.61%
本田技研工業 2722.5 112 4.11%
三井物産 1763 80 4.54%
三菱商事 2884 125 4.33%
三菱UFJフィナンシャル 539.1 25 4.64%
三井住友フィナンシャル 3820 180 4.71%
みずほフィナンシャル 159 7.5 4.72%
日本電信電話 4936 190 3.85%
NTTドコモ 2621.5 120 4.58%

 

この10社を金額が均等になるように投資するのが日本版ダウの犬投資法です。

 

詳しくは下記の記事を読んでください。

関連記事 2019年日本版ダウの犬構成銘柄は?

 

上記の記事を読んでもらえばわかるのですが、2019年8月にた日本版ダウの犬を独自検証をスタートさせました。

 

そして、結果はというと+8.59%でした。

関連記事

2020年の日本版ダウの犬銘柄と2019年のリターンを紹介します。

 

 

 

[記事公開日]: 2017/02/06
[最終更新日]: 2019/09/17
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